マシュー・スレイター

マシュー・ウィルソン・スレイター：ペイトリオッツを支えた名スペシャルチーマー

マシュー・ウィルソン・スレイター（Matthew Wilson Slater, 1985年9月9日 - ）は、アメリカ合衆国カリフォルニア州ロングビーチ出身の元プロアメリカンフットボール選手です。現役時代は主にニューイングランド・ペイトリオッツでワイドレシーバーとして活躍し、スペシャルチームの要としてチームを支え続けました。

大学時代

UCLA Bruinsでは、当初ワイドレシーバーとしてプレーしていましたが、2006年からはディフェンスやキックリターンにも参加するようになり、その才能を開花させました。2007年には、Pac-10の平均キックオフ・リターンヤード記録に並ぶなど、目覚ましい活躍を見せました。

NFLキャリア：ペイトリオッツ一筋

2008年のNFLドラフトで、スレイターは5巡目全体153位でニューイングランド・ペイトリオッツに指名され、プロのキャリアをスタートさせました。彼はペイトリオッツ一筋で、その情熱とリーダーシップでチームに多大な貢献をしました。

スペシャルチームのスペシャリストとして

スレイターは主にスペシャルチーム、特にガンナーとしてその能力を発揮しました。彼の卓越したスピードとタックルの技術は、相手チームにとって大きな脅威となり、ペイトリオッツのスペシャルチームをリーグ屈指のレベルに引き上げました。

プロボウル常連、チームの顔へ

スレイターは、その実績が認められ、プロボウルには10回も選出されました。これは、スペシャルチームの選手としては異例の回数であり、彼の貢献度の高さを物語っています。また、チームメイトからの信頼も厚く、長年に渡りスペシャルチームのキャプテンを務めました。

スーパーボウル制覇

スレイターは、ペイトリオッツの一員として、第49回、第51回、第53回と3度のスーパーボウル制覇を経験しました。彼の安定したプレーは、チームの勝利に大きく貢献しました。

キャリア晩年

2019年には、バッファロー・ビルズ戦で自身初のタッチダウンを記録。また、ボルチモア・レイブンズ戦では初のパントブロックを記録し、AFC週間最優秀スペシャルチーム選手賞に選ばれるなど、ベテランとなっても衰えぬパフォーマンスを見せました。

2020年シーズンには、チームの最古参選手となり、後進の指導にもあたりました。2021年には、キャリア3度目のオールプロセカンドチーム、キャリア10度目のプロボウルに選出され、その実力を改めて証明しました。

2024年2月20日、スレイターは惜しまれつつも現役引退を発表しました。彼は、ニューイングランド・ペイトリオッツの歴史にその名を刻み、多くのファンに愛される選手でした。彼の背番号は、将来的にチームの永久欠番となる可能性も十分にあります。

スレイターは、卓越した才能と努力、そしてチームへの忠誠心によって、NFLの歴史に名を残す名選手となりました。彼のプレーは、これからも多くの人々に語り継がれることでしょう。

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