マジンガーエンジェル

マジンガーエンジェル

『マジンガーエンジェル』（魔神天使）は、講談社の漫画雑誌『月刊マガジンZ』に連載された新名昭彦による漫画作品です。永井豪原作のマジンガーシリーズを基にしたスピンオフ作品であり、玩具企画からスタートしたコミックでもあります。全4巻。

ストーリー

そう遠くない未来、日本は謎の敵に狙われていました。巨大な機械獣を操り、犯罪を繰り返す者が現れ、人々を恐怖に陥れます。そんな中、現れたのは強く美しい女性型ロボットを駆る正義の味方、マジンガーエンジェルでした。彼女たちは、それぞれの個性的な機体と技を駆使し、日本の平和を守るために戦います。

続編である『マジンガーエンジェル ツヴァイ』では、敵が宇宙からの侵略者、ベガ星連合軍となり、円盤獣を操って地球を襲います。

作品世界

本作は、マジンガーシリーズのヒロインたちが活躍する『チャーリーズ・エンジェル』のような作品として、マジンガーシリーズのパラレルワールドとして描かれています。主人公となるマジンガーエンジェル（MA）は、弓さやか、炎ジュン、牧葉ひかる、マリアの4人です。

MAたちは、巨大ロボットによる犯罪が発生すると、どこからともなく現れ、事件を解決していきます。人々は彼女たちを謎の正義の味方として認識しており、さやかやひかるは一見普通の女子高生として生活しています。光子力研究所や宇宙科学研究所といった施設は見当たらず、MAたちは専用の携帯電話でマジンガーエンジェル基地（MA基地）に呼び出され、謎の司令から命令を受けます。MAの乗るマジンガーエンジェルロボ（MAロボ）はMA基地で開発・整備されており、その組織規模はかなり大きいと考えられます。MAを管轄する組織の実態は不明ですが、開発者は野中博士という男性であることがわかっています。ジュンの言動から、少なくとも彼女たちは無報酬で活動しているようです。

また、本作はデビルマンなど、マジンガーシリーズ以外の永井作品がモチーフとして使用されているクロスオーバー作品であることも特徴です（ゲッターロボシリーズに関するキャラクターは未登場）。基本的にはコメディタッチで物語が展開されます。

『ツヴァイ』では、男装のメインキャラクターやアイアンZが登場し、舞台はパラダイス学園（普通の高等学校）へと移ります。より多くの永井作品や原作アニメのパロディが盛り込まれています。

マジンガーエンジェルロボの「マジンガー」という名前の由来は明かされていません。また、原作で主役であった兜甲児、剣鉄也、デューク・フリードは登場しません。

登場人物

メインキャラクター

弓さやか：17歳。アフロダイAを操縦する。高校に通うリーダー的存在。
炎ジュン：18歳。ビューナスAを操縦する。様々なアルバイトをしながらMAとして活躍する。
牧葉ひかる：17歳。ダイアナンAを操縦する。メカに詳しく、MA基地で助手のような仕事もこなす。
マリア・フリード：14歳。ミネルバXを操縦する。超能力を持つ少女。
野中剛：MAロボの開発者であり、MA基地の最高責任者。
悪馬尻菊ノ助：『ツヴァイ』から登場。兜博士からアイアンZを託され、MAの協力者として戦う。

サブキャラクター

如月ハニー、炎桜子、ボス、暗黒寺警部、直次郎など、永井豪作品のキャラクターが多数登場します。

敵キャラクター

あしゅら夫妻、ヤヌス夫人、ゴーゴン大公、ブロッケン伯爵など、マジンガーシリーズに登場する敵キャラクターがモチーフとなっています。

登場メカ

マジンガーエンジェルロボ

女性型ロボットをベースに、野中博士が開発した「オッパイミサイル（O.P.M）」システムを搭載。胸のミサイルが様々なアタッチメントとなり、戦闘力を向上させます。

アフロダイA
ダイアナンA
ビューナスA
ミネルバX
ファイアービューナス
キューティーハニー

その他

ゴッデスマジンガー
ビッグダイタン
* アイアンZ

イメージソング

「マジンガーエンジェルのうた」
歌：堀江美都子

関連商品

超合金魂シリーズや漫画単行本、ムック、イメージアルバムなどが発売されています。

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