マスケティア・ルージュシリーズ

マスケティア・ルージュシリーズの概要

志麻友紀によるライトノベル『マスケティア・ルージュシリーズ』は、角川ビーンズ文庫より刊行されています。さいとうちほによる挿絵が魅力的な本作は、アレクサンドル・デュマの『三銃士』をモチーフにした、王宮を舞台にした壮大なファンタジー作品です。

物語は、ローゼンクロイツの時代から100年前のアキテーヌ王国を舞台に展開します。主人公は、ジュリア。彼女は少年のように育てられたため、女性としての自覚が乏しく、ある日突然告げられた結婚に反発し、王都アンジェへと旅立ちます。そこで彼女は、王妃ディアナの唯一の騎士として仕えることになります。

ストーリー

シリーズを通して、ジュリアは女性であることを隠し、ジュリアンと名乗り、アキテーヌ王妃に仕える唯一の騎士として活躍します。彼女は、王妃を取り巻く陰謀や、自身の出生にまつわる秘密に次々と直面し、数々の困難を乗り越えていきます。

深紅の銃士: 王都アンジェで出会う魅力的な三銃士たち。彼らはジュリアを巻き込み、王妃をめぐる陰謀に立ち向かうことになります。

白の王妃: 王妃の過去にまつわる秘密を解き明かす旅に出るジュリアと三銃士たち。しかし、反王妃派もまた、同じ秘密を狙っていました。

銀の聖騎士隊: ジュリアは、内戦が続くオルテス公国領への出兵を命じられます。そこで彼女は、王妃と敵対する枢機卿に心酔する銀の聖騎士隊と出会います。

亡国の公女: 生きていると噂されるオルテスの公女の真相を探るため、ジュリアはオルテスへと向かいます。そして、そこで彼女は再び、ある人物と出会うことになります。

金獅子の枢機卿: 権力を握った美貌の枢機卿アルフォンソへの暗殺未遂事件が発生。ジュリアは、成長していく自分自身と、ある人物への特別な感情に葛藤します。

公子の帝宮: ジュリアは運命と向き合うため、ヴィストへと向かい、ある人物によって公女として世間に紹介されます。彼女は、宮廷の権力闘争に巻き込まれていきます。

虹色の宝石箱: 王女と枢機卿の悲しい恋の物語や、三銃士結成秘話、ジュリアと仲間たちの恋の騒動などを描いた短編集です。

虚飾の婚礼: アキテーヌとの戦争を止めようとしたジュリアは、ある人物の策略にはまり、結婚を承諾することになります。

永遠への凱旋: 王都で反乱が発生し、ジュリアは銃士として王妃の救助に向かいます。反乱は鎮圧されますが、枢機卿にはある計画が秘められていました。

主要登場人物

ジュリア: 主人公。女性であることを隠し、王妃の唯一の銃士として活躍する。優れた剣の腕前を持つ。

ユーグ: ジュリアと共に戦う銃士。ジュリアの正体を知っている。

ディアナ: アキテーヌの王妃。ジュリアの上司。

アルフォンソ: 枢機卿。王妃と敵対する立場にある。

ロザリア: アルフォンソの配下。

クロード: ロザリアと共にいる男性。

リヴィエール: 三銃士の一人。

ラスタード: 三銃士の一人。

ギュスターヴ: アキテーヌ国王。

このシリーズでは、これらの主要人物以外にも多くの魅力的なキャラクターが登場し、物語を彩っています。剣戟、陰謀、そしてロマンスが織りなす、壮大な物語をぜひお楽しみください。

既刊一覧

小説版は全9巻、漫画版は全2巻、ドラマCDも発売されています。

もう一度検索