マスターベータソン

マスターベータソンとは

マスターベータソン（Masturbate-a-thon）は、マスターベーションをテーマにしたチャリティーイベントです。参加者は、マスターベーションの継続時間、回数、精液の飛距離などを競い合い、その活動を通じて寄付を募ります。イベントは「マスターベーションのマラソン」や「オナニーのオリンピック」とも称され、性に関する知識の啓発と、マスターベーションに対する偏見や羞恥心を払拭することを目的としています。

歴史

1997年5月、アダルトショップ「グッド・バイブレーション」が、5月を「オナニー月間」と定め、基金を設立したことがきっかけとなり、2000年にキャロル・クイーン博士とロバート・ローレンス博士がマスターベータソンを始めました。アメリカ合衆国を中心に毎年開催され、より安全なセックスの実践としてのマスターベーションを啓蒙し、性教育を行うNPO団体「性と文化センター」が運営を担っています。

2006年5月には、ヨーロッパ初のマスターベータソンがイギリスのロンドンで開催されました。このイベントでは、参加者がオナニーを通じて資金を集め、テレス・ヒギンズ基金やマリー・ストープス・インターナショナルなどの団体へ寄付されました。このロンドンでのイベントは「ワンカソン」としても知られ、ドキュメンタリー映画にもなっています。

イベントの目的と影響

マスターベータソンは、単にマスターベーションの記録を競うだけでなく、性に関するタブーや偏見をなくし、オープンな議論を促進することを目指しています。また、集められた寄付金は、女性の健康、エイズ撲滅、教育、治療などの分野に役立てられており、過去6年間で2万5,000ドルの寄付を集めた実績があります。イベントは、アメリカを中心に、より安全なセックスの実践や新たなマスターベーションの探求に関心を高める一方で、社会的な反発も招いています。

世界記録

これまでのマスターベータソンで記録された主な世界記録は以下の通りです。

耐久時間（男性）： 2009年に佐藤雅信が9時間58分
耐久時間（女性）： 2008年にMs. Kitty Katが7時間6分
絶頂回数（男性）： 2008年にMichael Haripremが9時間31回（サンフランシスコ）、同年にエリザベス宮地が7時間28回（デンマーク）
絶頂回数（女性）：2008年にLady Monsterが20回
精液飛距離： 2009年にMr. Flint Greasewoodが5フィート4インチ (162.56cm)
最遠方参加者： 2009年大会でタネイチ モリヒロ（東京）
* 国内最遠方参加者（アメリカ）： 2009年大会で男性Ted（ニュージャージー州ハケッツタウン）

これらの記録は、マスターベータソンが世界各地で注目を集めていることを示しています。

関連情報

マスターベータソンは、性に関するタブーを打ち破り、オープンな対話を目指すユニークな試みです。イベントを通じて集められた資金は、様々な社会的な課題の解決に貢献しており、その活動は性教育や健康に関する意識向上に貢献しています。

関連用語：オナニー

外部リンク：
マスターベータソン（英語）
グッドバイブレーション

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