マッカルモント&バトラー

マッカルモント＆バトラーは、1990年代に短期間ながらも強烈な印象を残した音楽デュオです。ナイジェリア系のイギリス人歌手であるデヴィッド・マッカルモントと、元スウェードのギタリスト、バーナード・バトラーによって結成されました。

結成の経緯

二人は結成前からそれぞれ音楽業界で注目を集めていました。バーナード・バトラーはスウェードのギタリストとして名を馳せていましたが、セカンドアルバム『Dog Man Star』の制作中にバンドを脱退。一方、デヴィッド・マッカルモントは3オクターブの音域を持つ卓越したシンガーであり、シーブスというデュオでのデビューを経て、1994年にはアルバム『McAlmont』でソロデビューを果たしていました。彼は自身が同性愛者であることを公表しています。

短くも鮮烈な活動

1995年5月、マッカルモント＆バトラーはファーストシングル『Yes』をリリースし、全英シングルチャートで8位を獲得。続いて10月にセカンドシングル『You Do』を発表し、こちらも全英17位を記録しました。テレビ出演などのプロモーション活動も行いましたが、間もなく二人は仲違いし、惜しまれつつもコンビを解消してしまいます。しかし、彼らのレコーディングセッションをまとめたアルバム『The Sound of McAlmont and Butler』は1996年に発売され、全英アルバムチャートで33位にランクインしました。

再結成とその後

解散後、数年間はそれぞれソロ活動を続けていましたが、バトラーの呼びかけにより二人は和解。2002年には再結成を果たし、ファーストシングル『Falling』をリリース。全英シングルチャートで23位を獲得しました。その後、セカンドシングル『Bring It Back』、そしてアルバム『Bring It Back』を発表。また、チャリティ企画War Childのコンピレーションアルバムには、テイク・ザットの『Back for Good』のカバーを提供しています。

さらにサードアルバムの制作準備を進めていましたが、バトラーがスウェードのシンガー、ブレット・アンダーソンと和解し、ザ・ティアーズを結成。サードアルバムのセッションから生まれた楽曲『Speed』は、ダウンロード配信と限定盤7インチシングルの形態で2006年8月にラフ・トレードからリリースされました。

ディスコグラフィ

アルバム

1995: The Sound of McAlmont and Butler (UK #33)
2002: Bring it Back (UK #18)

シングル

1995: Yes (UK #8)
1995: You Do (UK #17)
2002: Falling (UK #23)
2002: Bring it Back (UK #36)
2006: Speed (UK #193)

外部リンク

公式ウェブサイト
バーナード・バトラー公式ウェブサイト
デヴィッド・マッカルモント公式ウェブサイト

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