マックスウェル・コールフィールド

マックスウェル・コールフィールド（Maxwell Caulfield）は、1959年11月23日にイギリスのダービーシャー州ベルパーで誕生しました。本名をマックスウェル・ニュービー（Maxwell Newby）といい、イギリスで俳優としての基礎を築いた後、キャリアの可能性を広げるべくアメリカ合衆国へと活躍の場を移します。

1978年、彼は大西洋を渡り、ニューヨークの演劇界に身を投じました。間もなくその才能は認められ、オフ・ブロードウェイなどの舞台で頭角を現します。特に、ジェリー・ステイナー作の舞台『Class Enemy』での演技は高い評価を受け、権威あるシアター・ワールド賞を受賞する快挙を成し遂げました。この舞台での成功が、彼の名をアメリカのエンターテインメント界に知らしめる大きな一歩となります。

舞台での実績を足がかりに、コールフィールドは映画界にも進出します。1982年には、世界的にヒットしたミュージカル映画の続編となる『グリース2』（Grease 2）で主演に抜擢され、映画俳優としてのキャリアをスタートさせました。この作品は彼の知名度を一気に高める機会となりました。

その後、彼の活動の中心はテレビドラマへと移っていきます。1980年代を代表する人気メロドラマシリーズ『ダイナスティ』（Dynasty）や、長期にわたり放送された西部劇医療ドラマ『ドクタークイン 大西部の女医物語』（Dr. Quinn, Medicine Woman）といった著名な作品に主要キャストとして出演し、その存在感を確立しました。これらのテレビ出演により、彼は広く一般の視聴者に認知される俳優となります。

キャリアをアメリカで継続する中で、彼は1991年にアメリカ合衆国の市民権を取得し、正式に帰化しました。これにより、イギリス生まれでありながらも、アメリカを拠点とする俳優としての地位を確固たるものとします。

私生活においては、1980年に女優のジュリエット・ミルズ（Juliet Mills）と結婚しています。二人の出会いは、ロンドンのナショナル・シアターでの舞台『エレファント・マン』（The Elephant Man）での共演でした。コールフィールドより18歳年上のジュリエット・ミルズとの結婚は当時大きな話題となりましたが、二人は長年にわたり添い遂げています。ミルズは著名な俳優ジョン・ミルズ卿の娘であり、姉は女優のヘイリー・ミルズです。

マックスウェル・コールフィールドは、舞台、映画、テレビと多岐にわたる分野で活躍し、特にアメリカでのキャリアを通じて成功を収めた俳優です。その長いキャリアは、多様な役柄への挑戦と、安定した演技力に支えられています。イギリスで生まれ、アメリカで花開いた彼のキャリアは、国際的な俳優としての一例と言えるでしょう。

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