マフムード・サッタリ

マハムード・サッタリ

マハムード・サッタリ（Mahmoud Sattari）は、1991年2月22日にイランのキャラジで生まれた、ムエタイおよびキックボクシングの選手です。現在は日本に拠点を移し、TEAM ŌTAに所属して活動しています。かつてはイラン代表としても活躍しました。K-1 WORLD GP無差別級トーナメントでの優勝経験を持つほか、Krushクルーザー級王座やM-1世界ヘビー級王座など、多くのタイトルを獲得しています。

経歴

サッタリはわずか6歳でキックボクシングの世界に入りました。青年部門では、成人するまでに国内の全国大会で複数回の優勝を飾るなど、早くからその才能を発揮しています。アマチュアのムエタイ選手としても顕著な成績を残しており、2014年のアジアビーチゲームズでは銀メダル、2017年のアジアインドア・マーシャルアーツゲームズでは金メダルを獲得しました。また、IFMA世界ムエタイ選手権（2016年、ヨンショーピング）やWAKO世界ムエタイ選手権（2017年、ブダペスト）といった国際大会にも出場し、経験を積みました。

プロ選手として世界の舞台で戦うことを目指し、2020年に日本へ移住。同年10月17日、Krushのリングで谷川聖哉選手との対戦がプロデビュー戦となり、これをKOで飾ります。その後、2020年11月25日にはM-1世界ヘビー級のタイトルを獲得しました。2021年3月21日にはKrushで加藤久輝選手と対戦し、第2ラウンドでの勝利を収めています。

2021年10月24日、Krush第2代クルーザー級王座決定トーナメントに出場。1回戦でRUI選手を、決勝戦で再び谷川聖哉選手を相手にいずれもKO勝利を収め、見事に第2代Krushクルーザー級のベルトを巻きました。初防衛戦は2021年12月18日に行われ、ANIMAL☆KOJI選手をわずか1ラウンド30秒でマットに沈め、王座を守り抜いています。

彼のキャリアにおける最大のハイライトの一つは、2022年4月3日に開催された「K-1 WORLD GP 2022 JAPAN ～K’FESTA.5～」で行われたK-1 WORLD GP 2022 K-1無差別級トーナメントでしょう。1回戦でK-Jee選手に1ラウンドKO勝利、準決勝で京太郎選手に判定勝ち、そして決勝戦で谷川聖哉選手に3ラウンドKO勝利を収め、この栄えあるトーナメントの頂点に立ちました。

しかし、2023年9月10日の「ReBOOT〜K-1 ReBIRTH〜」で行われたK-1 30周年記念無差別級トーナメントでは、1回戦でISKAヨーロッパヘビー級王者のクラウディオ・イストラテ選手と対戦。1ラウンドKO負けを喫し、無差別級トーナメント2連覇の夢は叶いませんでした。

主な獲得タイトル

アマチュア

アジアビーチゲームズ 2014 プーケット (-81 kg) 銀メダル
アジアインドア・マーシャルアーツゲームズ 2017 アシガバード (-81 kg) 金メダル
ムエタイ プレジデントカップ 2012 優勝
ムエタイ アジアンビーチゲーム 2014 優勝
ムエタイ アジアインドア＆マーシャルアーツ 2017 優勝
WAKOアマチュアムエタイ世界ミドル級王座

プロ

M-1世界ヘビー級王座
第2代Krushクルーザー級王座
* K-1 WORLD GP無差別級トーナメント 優勝

現在も日本を拠点に活動を続け、そのパワフルなファイトスタイルで多くのファンを魅了しています。

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