マペイ・スタジアム＝チッタ・デル・トリコローレ

マペイ・スタジアム＝チッタ・デル・トリコローレは、イタリアのエミリア＝ロマーニャ州レッジョ・エミリアに位置する多目的スタジアムです。元々はACレッジャーナのホームスタジアムでしたが、2013年にUSサッスオーロ・カルチョのオーナーであるマペイによって買収されました。

概要

2013-14シーズン以降は、サッスオーロとレッジャーナ1919/レッジョ・アウダーチェがホームスタジアムとして使用しています。また、2011-12シーズンにはカルピFCが、2016-17シーズンのUEFAヨーロッパリーグおよび2018-19シーズンのセリエA終盤の2試合ではアタランタBCが代替ホームとして使用しました。この影響で、2018-19シーズンのセリエA最終節では、サッスオーロがアウェイチームとして扱われるという珍しい出来事も発生しました。2015-16シーズンには、UEFA女子チャンピオンズリーグの決勝戦もこのスタジアムで開催されています。

スタジアムの大きな特徴として、ピッチへの観客の侵入を防ぐために、スタンドとの間に堀が設けられている点が挙げられます。この堀には、近隣の川から水が引かれています。

歴史

ACレッジャーナが1993年にセリエAへ昇格したことを契機に、従来のスタディオ・コムナーレ・ミラベッロに代わる新たなスタジアムとして建設されました。1995年4月15日に開場し、レッジャーナ対ユヴェントスの試合ではチケットが完売しました。開場後まもなく、スポンサーの名前を冠した「スタディオ・ジョルジョ」に改名されました。しかし、レッジャーナは2005年に破産し、スタジアムの所有権を失いました。その後、新会社に引き継がれたレッジャーナは、引き続きこのスタジアムをホームとして使用しました。

同年、スタジアムに隣接してショッピングモールが建設され、スタディオ・ジョルジョは、1797年にレッジョ・エミリアで誕生したトリコローレ（イタリアの国旗）にちなんで、「チッタ・デル・トリコローレ」に改名されました。

2013年、レッジョ・エミリア裁判所はスタジアムの所有権を競売にかけ、元コンフィンドゥストリア会長であるジョルジョ・スクインツィがCEOを務める化学工業メーカーのマペイが落札しました。マペイが所有するサッスオーロは、2012-13シーズンにセリエAへの昇格を決めており、より多くの観客を収容できるスタジアムを必要としていました。この買収に伴い、スタジアムの名称は「マペイ・スタジアム＝チッタ・デル・トリコローレ」に改められました。

現在のマペイ・スタジアムは、サッスオーロのホームスタジアムとして、またレッジョ・エミリアのサッカー文化を支える重要な施設として、その役割を果たし続けています。

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