マリア・セリア・ラボルデ

マリア・セリア・ラボルデ：キューバ亡命から世界へ羽ばたく柔道家

マリア・セリア・ラボルデは、1990年8月2日生まれのアメリカ合衆国籍柔道選手です。キューバ出身で、48kg級を主戦場として活躍しています。彼女のキャリアは、国際大会での数々の輝かしい成果と、政治的亡命という波乱に満ちた物語によって彩られています。

キューバ時代と亡命劇

初期のキャリアでは、世界選手権や世界柔道団体選手権で上位入賞を果たすなど、キューバ代表として活躍しました。2013年の世界選手権では5位、世界団体では3位という好成績を収めています。2014年には、グランドスラム・パリで3位、グランプリ・ハバナでは優勝と、着実に実績を重ねていきました。同年開催の世界選手権では準決勝で敗れましたが、3位決定戦で勝利し、銅メダルを獲得しています。しかし、同年の中央アメリカ・カリブ海競技大会で優勝した後、驚くべき行動に出ます。大会後、キューバに帰国することなく、レオナルド・メリノ、ハビエル・ペーニャという同国の男子選手と共に亡命しました。その後、アメリカ合衆国に亡命し、国籍を取得しました。

アメリカでの活躍

アメリカ国籍取得後も、ラボルデの活躍は止まりません。2022年にはアフリカオープン・チュニスで優勝、パンアメリカン・オセアニア選手権で3位入賞と、国際舞台で存在感を示しました。2023年には、ワールドマスターズで決勝に進出し、惜しくも2位となりましたが、その実力は世界レベルであることを証明しました。同年、パンアメリカン競技大会でも3位に入賞。2024年のパンアメリカン・オセアニア選手権でも3位と、コンスタントに好成績を残しています。IJF世界ランキングでも、2024年4月22日現在、2686ポイントを獲得し19位にランクインするなど、世界トップクラスの選手として活躍を続けています。

主要戦績

ラボルデの輝かしい戦績を以下にまとめます。

2013年: ベルギー国際 3位、グランドスラム・パリ 5位、世界選手権 5位、世界団体 3位、グランドスラム・東京 7位
2014年: ベルギー国際 優勝、グランドスラム・パリ 3位、グランプリ・デュッセルドルフ 7位、グランプリ・ハバナ 優勝、世界選手権 3位、中央アメリカ・カリブ海競技大会 優勝
2022年: アフリカオープン・チュニス 優勝、パンアメリカン・オセアニア選手権 3位、オセアニアオープン・パース 優勝
2023年: ワールドマスターズ 2位、パンアメリカン競技大会 3位
* 2024年: パンアメリカン・オセアニア選手権 3位

(出典：JudoInside.com)

まとめ

マリア・セリア・ラボルデは、キューバでの成功、亡命、そしてアメリカでの活躍と、ドラマチックな人生を送っています。彼女の類まれな才能と強い精神力は、世界中の柔道ファンを魅了し続けています。今後の活躍にも期待がかかります。

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