マリア・テレサ (ルクセンブルク大公妃)

マリア・テレサ・メストレは、1956年3月22日にキューバのハバナで生まれ、ルクセンブルク大公アンリの妃となりました。旧名はマリア・テレサ・メストレ・イ・バティスタです。

生い立ちと結婚

父アントニオ・メストレの娘として生まれたマリア・テレサは、1959年のキューバ革命により、家族と共にアメリカ合衆国へ亡命しました。ニューヨークでフランス人学校に通い、その後、スイスのジュネーヴ大学で政治学を専攻。そこで、当時大公世子であったアンリと運命的な出会いを果たします。

1981年2月14日、マリア・テレサとアンリは結婚。二人の間には、ギヨーム大公世子（1981年生まれ）、フェリックス（1984年生まれ）、ルイ（1986年生まれ）、アレクサンドラ（1991年生まれ）、セバスティアン（1992年生まれ）という4男1女が誕生しました。

語学堪能な国際人

マリア・テレサは、スペイン語、フランス語、英語、ドイツ語、ルクセンブルク語、イタリア語という6か国語を操る才女です。その語学力を活かし、ユネスコ親善大使として、教育、科学、文化の発展に貢献しています。

姑との確執

結婚に際し、アンリの母であるジョゼフィーヌ＝シャルロット（ベルギー王女）は、マリア・テレサが貴族出身ではないことを理由に、結婚に難色を示したと伝えられています。結婚後も嫁姑関係は良好とは言えず、マリア・テレサはメディアに対し、姑から冷遇された過去を語ったこともありました。しかし、ジョゼフィーヌ＝シャルロットは、これらの報道に対し一切の反論や釈明を行いませんでした。

日本との関わり

2017年11月には、アンリ大公と共に日本を訪問する予定でしたが、健康上の理由により直前に中止となりました。しかし、その功績が認められ、日本政府より宝冠大綬章が授与されています。

マリア・テレサは、その国際的な視野と活動を通して、ルクセンブルクのイメージ向上に大きく貢献しています。

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