マリア・バカローヴァ

マリア・バカローヴァ：ブルガリア出身の国際派女優

マリア・バカローヴァ（Maria Bakalova）は、ブルガリア出身の女優であり、モデルとしても活躍しています。2020年に公開されたモキュメンタリー映画『続・ボラット 栄光ナル国家だったカザフスタンのためのアメリカ貢ぎ物計画』（以下、『続・ボラット』）への出演をきっかけに、国際的な知名度を飛躍的に高めました。この作品での演技は高く評価され、ブルガリア人として史上初めて、アカデミー賞、ゴールデングローブ賞、全米映画俳優組合賞、クリティクス・チョイス・アワードといった主要な映画賞で助演女優賞にノミネートされるという快挙を成し遂げました。

生い立ちと教育

マリア・バカローヴァはブルガスの生まれです。幼少期から芸術に親しみ、6歳から歌とフルートのレッスンを受けていました。その後、ブルガスの国立芸術学校で演劇を専攻し、さらにソフィアにあるクラスティオ・サラフォフ国立劇場映画芸術アカデミーに進学。2019年に同アカデミーを卒業しました。これらの教育を通じて、彼女は確かな演技力を身につけました。

キャリア

女優としてのキャリアは2017年にスタートしました。初期には、『XII A』（2017年）、『Transgression』（2018年）、『Angels』（2018年）、『Kalinka』（2018年）、『The Father』（2019年）、『Last Call』（2020年）、『Women do cry』（2021年）といったブルガリア映画に出演し、着実にキャリアを積み重ねていきました。

彼女の転機となったのは、2020年の『続・ボラット』への出演です。この作品で、彼女は架空のカザフスタン人記者ボラット・サグディエフの娘であるトゥーター・サグディエフを演じました。当初、この役はイリーナ・ノヴァクと発表されましたが、後にバカローヴァが演じていることが明らかになりました。彼女はブルガリア人俳優のジュリアン・コストフの紹介で、キャスティングディレクターのナンシー・ビショップに見出されました。この作品での演技は、批評家から絶賛され、彼女は一躍注目の的となりました。

2020年11月には、クリエイティヴ・アーティスツ・エージェンシー（CAA）との契約が報じられ、今後の活躍がさらに期待されています。

フィルモグラフィ

映画
XII A (2017)
Transgression (2018)
Angels (2018)
Kalinka (2018)
The Father (2019)
Last Call (2020)
続・ボラット 栄光ナル国家だったカザフスタンのためのアメリカ貢ぎ物計画 (2020)
Women do cry (2021)

テレビシリーズ
(情報なし)

受賞とノミネート

アカデミー賞 助演女優賞 ノミネート (2021) - 『続・ボラット』
ゴールデングローブ賞 助演女優賞 ノミネート (2021) - 『続・ボラット』
全米映画俳優組合賞 助演女優賞 ノミネート (2021) - 『続・ボラット』
クリティクス・チョイス・アワード 助演女優賞 ノミネート (2021) - 『続・ボラット』

外部リンク

マリア・バカローヴァ - allcinema
Maria Bakalova - IMDb（英語）
Maria Bakalova (@mariabakalovaofficial) - Instagram

マリア・バカローヴァは、その才能と努力によって、ブルガリアから世界へ羽ばたいた女優です。今後のさらなる活躍が期待されます。

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