マリエラ

マリエラ（MARIERA）

マリエラは、西鉄ホテルズが2021年1月まで博多湾で運航し、その後はハウステンボスが大村湾で新たに運行するレストラン船です。1993年に就航し、時を経て様々な変遷を経てきました。その独特なクルーズ体験は、多くの人々に愛されてきました。

概要

マリエラは、前畑造船で建造され、1993年4月18日に初めてその姿を水上に現しました。当初、西日本鉄道が運航しており、旅客の不定期航路事業や船内の飲食サービスは西鉄シティホテルの支援を受けていました。しかし、経営効率の向上やサービスレベルの改善、営業展開の強化を見据え、2007年5月からは西鉄シティホテルが運航を引き継ぎました。この譲渡に伴い、マリエラ予約センターは西鉄グランドホテルの1階へ移転されました。

2007年には約3,300万円をかけて大規模なリニューアルを行い、客室の新設や内装の改装を行いました。このリニューアルによって、より高品質なサービスをお客様に提供できるようになり、同年2月18日から運航を再開しました。

2017年には定期検査や改装のため運休する時期がありましたが、5月上旬には運航が再開されました。これは、西鉄が手掛ける「ソラリアリゾートシップ」として、約2億円を投じた全面リニューアルによるもので、サービスや船内の装飾が新たに刷新されました。

2018年10月1日、事業統合により西鉄シティホテルは西日本鉄道に吸収され、運航は西鉄ホテルズに譲渡されました。その後、新型コロナウイルス感染症の影響を受け、2021年1月1日をもって運行を終了することが発表されました。

そして、2021年7月10日より、ハウステンボスに譲渡され、「ハウステンボスリゾートシップ マリエラ」として新たに航海を始めました。

就航航路

マリエラが運航していた航路は、主に博多湾周遊航路であり、特にランチクルーズやトワイライトクルーズ、ディナークルーズなどの特別な体験を提供していました。聖なる夕日の中でのクルーズは、多くの方にとって特別なひとときとなっていました。

設計

マリエラは、3層構造の双胴船であり、安定感と広々とした船内を実現しています。2007年のリニューアルでは、2階デッキにカップルシートを配置した「イリス」という船室が新設され、3階デッキは自動開閉式の屋根で覆われるようになりました。

船内の特徴

2017年の全面リニューアルでは、内装のアップグレードが施され、1階にはバーカウンターが新設されるなど、より一層贅沢な体験ができるようになりました。2階デッキは「イリス」がソファ席に改装され、船外テラスにも新たにソファ席が設けられました。3階デッキは「スカイトップバー」に様変わりし、インスタ映えするスポットとして人気を集めました。

このように、マリエラはただのクルーズ船ではなく、特別な体験をお客様に提供する存在として歴史を刻んできました。

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