マリオ・パシャリッチ

マリオ・パシャリッチ

マリオ・パシャリッチ（Mario Pašalić、1995年2月9日 - ）は、ドイツのマインツで生まれ、クロアチア代表として国際舞台で活躍するサッカー選手です。現在はセリエAのアタランタBCに所属し、主にミッドフィールダー（セントラル・ミッドフィールダー）としてプレーしています。

クラブ経歴

パシャリッチは幼少期に家族と共にクロアチアへ帰国し、2006年からハイドゥク・スプリトのユースチームでサッカーを始めました。トップチームに昇格後、1シーズンで11得点を挙げるなど、その才能を開花させました。

2014年6月9日、イングランドの強豪チェルシーFCへの移籍を果たしました。しかし、すぐにリーガ・エスパニョーラのエルチェへローン移籍。2014年8月25日のFCバルセロナ戦でラ・リーガデビューを飾りました。

その後、2015年7月3日にはフランスのASモナコ、2016年8月27日にはイタリアのACミラン、2017年8月2日にはロシアのスパルタク・モスクワへ、それぞれローン移籍を繰り返しました。

2018年7月25日、イタリアのアタランタBCへローン移籍。アタランタでは才能が大きく開花し、2020年6月22日に買取オプションが行使され、完全移籍となりました。UEFAチャンピオンズリーグ 2019-20のパリ・サンジェルマン戦では重要な得点を記録しました。

2023年6月には、イタリア政府とイタリアサッカー連盟が主導する反ユダヤ主義対策の取り組み合意書により、ヒトラー礼賛に用いられる「88」を背番号とすることが禁止され、当時88番をつけていたパシャリッチも影響を受けることとなりました。

代表経歴

パシャリッチは、2014年9月のキプロス戦でクロアチア代表として初出場を果たしました。2020年10月7日には、スイスとの親善試合で代表初ゴールを記録。2021年5月には、UEFA EURO 2020に出場する代表チームに選出されました。

UEFA EURO 2020の決勝トーナメント1回戦、スペイン戦では1ゴールを挙げましたが、チームは延長戦の末に3-5で敗れました。

2022 FIFAワールドカップでは代表メンバーに選出され、ラウンド16の日本戦では、1点ビハインドの状況でイヴァン・ペリシッチが同点ゴールを挙げ、試合はPK戦へ。パシャリッチはPK戦で最終キッカーとしてシュートを成功させ、チームを2大会連続のベスト8進出に導きました。準決勝ではアルゼンチンに敗れましたが、3位決定戦でモロッコを2-1で破り、3位入賞を果たしました。

タイトル

ハイドゥク・スプリト

フルヴァツキ・ノゴメトニ・クプ: 2012-13

ミラン

スーペルコッパ・イタリアーナ: 2016

マリオ・パシャリッチは、クラブと代表の両方で重要な役割を果たし、数々のタイトル獲得に貢献している選手です。

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