マルク・ガソル

マルク・ガソルのプロフィール

マルク・ガソル・サエス（Marc Gasol i Sáez）は、1985年1月29日にスペインのカタルーニャ州バルセロナで生まれた元プロバスケットボール選手です。福祉系のバックグラウンドを持つ家庭に生まれ、兄パウ・ガソルも同じくプロバスケットボール選手というスポーツ一家の一員です。彼はセンターとしてプレーし、NBAのメンフィス・グリズリーズで特に名を馳せました。現在は、バスケット・ジローナのオーナー兼社長として活躍しています。

家族と育ち

マルクは5人家族の次男で、父親は看護師、母親は医師という医療系の職に従事しています。両親は過去にスペインのプロバスケットボールリーグでプレーした経験があり、その影響を受けてマルクも兄と同じくバスケットボールの道を歩むことになります。特に、兄パウ・ガソルはNBAでも成功を収め、マルクにとって大きな目標となりました。マルクには弟アドリアがいます。アドリアもバスケットボール選手を目指しており、兄たちの背中を追っています。

スペインでのキャリア

マルクは地元のバスケットボールチームに入団した後、FCバルセロナのユースチームに昇格しました。2001年には兄パウがNBAにドラフトされ、家族全員で渡米することになり、マルクもアメリカの高校でバスケットボールを続けました。2003年に卒業した後、スペインに戻り再びFCバルセロナでプレーを始めます。2006年にはスペインA代表に選ばれ、国際舞台での経験を積むことになります。

プロデビューとNBA入り

2003年、FCバルセロナでプロデビューを果たし、その後2006-2007シーズンにはCBジローナへレンタル移籍します。2007年にはNBAドラフトに参加し、ロサンゼルス・レイカーズから指名されましたが、契約が残っていたためNBA入りは見送りました。同年、ユーロバスケットで銀メダルを獲得し、再び注目を浴びました。2008年にはメンフィス・グリズリーズと契約し、NBA生活が始まります。

メンフィス・グリズリーズでの成功

NBAのルーキーシーズンではフル出場し、オールルーキー2ndチームに選出されました。以降も成績を徐々に向上させ、特に2012-13シーズンにはNBA最優秀守備選手賞を受賞、オールNBAチームにも選出されるなど、彼の存在感を強めていきます。また、2015年にはオールスターゲームでスターターに選ばれ、兄パウと共に出場するシーンも見られました。

2015-2016シーズンには自己最多得点を記録しましたが、怪我によりシーズンを全休することになります。2017年には怪我から復帰し、再びチームを牽引しました。

トロント・ラプターズと優勝

2019年にはトロント・ラプターズに移籍し、チームはNBAファイナルに進出。マルクはサポートとして重要な役割を果たし、チームは見事に優勝を果たします。兄も過去にNBAチャンピオンを獲得しており、これによって兄弟が同時にNBAチャンピオンとなる快挙を達成しました。

ロサンゼルス・レイカーズと引退

2020年にロサンゼルス・レイカーズと契約するも、成績は伸び悩みました。その後、2021年にはバスケット・ジローナに復帰し、1シーズン令を果たした後、2024年に引退を表明します。グリズリーズは彼の背番号『33』を永久欠番にする決定を行いました。

プレースタイル

彼のプレースタイルは圧倒的な身体能力だけでなく、パスセンスも兼ね備えています。特にディフェンス面では評価が高く、最優秀守備選手賞を受賞した経験からも彼の守備力の高さが伺えます。マルク・ガソルのバスケットボールキャリアは、彼がただの選手ではなく、優秀なリーダーであったことも証明しています。彼の人生とキャリアは、バスケットボールの真の魅力を伝えるものであり、今後のバスケットボール界においても彼の影響は色褪せないことでしょう。

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