マルコス・ゴメス・デ・アラウージョ

マルキーニョス（Marquinhos）――日本のサッカー界のアイコン

マルキーニョス、本名マルコス・ゴメス・デ・アラウージョは、1976年にブラジル、マットグロッソ・ド・スル州リオブリリャンテで生まれた元プロサッカー選手です。彼はフォワードとしてプレーし、日本のサッカー界でおそらく最も名高い外国籍選手の一人として知られています。特にJリーグにおいて、彼は外国籍選手の通算得点記録を保持していることで有名です。

経歴の始まり

2001年、J2降格の危機にあった東京ヴェルディ1969に加入するために日本に足を運んだマルキーニョスは、即座にチームに貢献しJ1残留を果たしました。その後、2003年には横浜F・マリノスに移り、チームキャプテンの久保竜彦とともに強力な2トップを形成し、リーグ優勝を果たしました。しかし、安貞桓の獲得により見通しが立たず、翌年にはジェフユナイテッド市原へ移籍。そこでのシーズン中に左アキレス腱を断裂し、長期離脱を余儀なくされました。

復活とさらなる活躍

2005年に清水エスパルスに加わり、14試合で9ゴールを記録してJ1残留に貢献した彼は、2007年から2010年まで鹿島アントラーズでプレーしました。特に2008年には、彼自身初の得点王に輝き、リーグの連覇も達成。ACLでのハットトリックや、公式戦100得点目達成といった偉業も成し遂げました。

2010年には来日通算で10シーズン連続得点を記録し、J1通算での100得点達成も記録しました。しかし、チームの方針によりその年限りでの退団となり、彼はベガルタ仙台へ移籍しますものの、東日本大震災の影響で精神的なショックを受け、早々に退団しました。

その後、アトレチコ・ミネイロに移籍し、2012年には横浜F・マリノスに戻りました。開幕戦では後半から出場し、見事な決勝ゴールを記録。続けて、2013年リーグ戦ではハットトリックを成し遂げるなど、選手生活の集大成を見せました。

2014年にはヴィッセル神戸へ移籍し、リーグ戦通算140得点を達成。更に、同年のJリーグ300試合出場も達成するなど、日本のサッカー界で多くの功績を残しました。2015年にはリーグ通算150得点を記録しますが、チーム内でのトラブルもあり、シーズン終了前に帰国することになりました。

現在の活動

2016年1月、契約満了が正式に発表され、彼の選手としての活動は一段落を迎えましたが、2019年には『月刊サッカーマガジン』でのインタビューにて、現在はフッチボレー（ビーチバレーのサッカー版）選手としてプレーしていることを明かしました。サッカーからフッチボレーへの移行は新たな挑戦となり、かつてのスピード感や技術を新しい舞台で活かしています。

結論

マルキーニョスのキャリアは、数々の風景や挑戦に満ちたものでした。Jリーグにおけるその功績は、今後も多くの選手たちにとって目標となることでしょう。彼の活躍は、サッカー界だけでなく、これからのフッチボレーの発展にも貢献しているに違いありません。

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