マルコ・ドナデル

マルコ・ドナデル（Marco Donadel, 1983年4月21日 - ）は、イタリア・コネリアーノ出身の元プロサッカー選手であり、現在はサッカー指導者として活躍しています。現役時代のポジションは主にミッドフィールダーでした。

選手としてのキャリア

ドナデルは、名門ACミランのユースチームで育成されました。アンダー世代のイタリア代表にも幾度となく選出され、U-21代表ではキャプテンを務めるなど、早くからその才能を発揮していました。10代の頃は、ゲームを組み立てるレジスタとしての成長が期待されていましたが、そのプレースタイルは徐々に変化。パスの精度よりも、豊富な運動量と積極的な守備意識の高さが評価されるようになり、20代以降は守備的なミッドフィールダーとして認知されるようになりました。

中盤であれば、純粋なウイングを除く、ほぼ全てのポジションをこなせるユーティリティ性も彼の大きな特徴です。守備的な役割に加え、前目のセンターハーフとしてプレーする際には、積極的に前線へ飛び出す動きや、強烈かつ正確なミドルシュートで攻撃に貢献しました。

2005年冬にはACFフィオレンティーナへレンタル移籍し、その後の活躍が認められ、同年夏には、かつてパルマで指導を受けたチェーザレ・プランデッリ監督がフィオレンティーナに就任すると、クラブは最初にドナデルの完全保有権を獲得。ドナデル自身も「ようやく自身の居場所を見つけた」と語るほど、フィオレンティーナで充実した時を過ごしました。2010年2月からは、チームの副キャプテンも務め、そのリーダーシップを発揮しました。

2011年5月末にフィオレンティーナとの契約が満了となり、同年6月23日には移籍金なしでSSCナポリへ移籍し、4年契約を結びました。しかし、ナポリでは出場機会に恵まれず、セリエAでの出場は4試合にとどまりました。

2014年12月1日には、カナダのモントリオール・インパクトに加入。2015年7月12日のコロンバス・クルー戦では、MLS初得点を記録しました。

タイトル

クラブ

ナポリ
コッパ・イタリア: 2011-2012

代表

U-21イタリア代表
UEFA U-21欧州選手権: 2004



ドナデルは、その豊富な運動量と戦術理解度の高さで、中盤の要としてチームを支え続けた選手でした。ユース時代からその才能を発揮し、各クラブで重要な役割を担い、多くのファンに愛されました。引退後は指導者としてのキャリアをスタートさせており、今後の活躍も期待されています。

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