マルセロ・ヴィエイラ・ダ・シウヴァ・ジュニオル

マルセロ・ヴィエイラ・ダ・シウヴァ・ジュニオール

基本情報

マルセロ・ヴィエイラ・ダ・シウヴァ・ジュニオール（Marcelo Vieira da Silva Júnior、1988年5月12日生まれ）は、ブラジル・リオデジャネイロ州リオデジャネイロ出身のプロサッカー選手です。現役ではフルミネンセFCに所属するディフェンダーであり、元ブラジル代表でもあります。彼はその優れた技術で知られ、特に攻撃参加を重視するプレースタイルから「ロベルト・カルロスの後継者」と称されています。

生い立ち

マルセロは、消防士の父と教師の母のもと、リオデジャネイロで育ちました。9歳の時にフットサルを始め、その後13歳でフルミネンセFCのユースチームに加入。最初はミッドフィールダーとしてプレーしましたが、監督の判断によりディフェンダーのポジションに転向しました。彼の初任給は祖父に渡したというエピソードも持っています。

クラブでの経歴

2005年にフルミネンセFCのトップチームに昇格し、同年にリオデジャネイロ州選手権を制覇。その後、様々なクラブからオファーを受ける中、2007年1月に600万ユーロでレアル・マドリードに移籍しました。移籍直後、ファビオ・カペッロ監督のもとでスタメンとして起用され、クラブのリーグ制覇に貢献しました。

マルセロは、2009年からポジションを左サイドハーフとして使用されることが増え、ミッドフィールダーとしても活躍しました。特に2010-11シーズンには、シーズン通算で多くのアシストを記録し、チームの中心選手として活躍しました。さらに、ジョゼ・モウリーニョ監督の下で守備力も向上し、評価が高まりました。

2014年のチャンピオンズリーグ決勝では、アトレティコ・マドリード相手に得点し、初優勝に導きました。2015年には副キャプテンに就任し、レアル・マドリードでの活躍を続けました。2022年にはキャプテンとしてチームを牽引するも、出場機会は限られ、同年に退団が発表されました。彼はその後、オリンピアコスFCに加入し、さらに古巣フルミネンセFCに復帰しました。

代表経歴

マルセロは、2005 FIFA U-17世界選手権や2007 FIFA U-20ワールドカップなどの大会に出場し、2006年にはブラジル代表としてデビューを果たしました。彼の国際舞台での活躍には、2008年の北京オリンピックでの銅メダル獲得や、2012年のロンドンオリンピックでの銀メダル獲得が含まれます。2014 FIFAワールドカップでは自国開催にも関わらずオウンゴールを記録するなど、試練もありましたが、代表として58試合に出場し、6得点を挙げました。

プレースタイル

マルセロは、ディフェンダーとして高い技術を持ちながらも、果敢に攻撃に参加するスタイルを特徴としています。特にフットサルでの経験が影響し、足裏を巧みに駆使したプレーを得意としています。このため、彼のパスやドリブルは評価が高く、プレースタイルはサイドバックの枠を超えて多様性を持っています。守備力に関しても、モウリーニョの指導により評価が高まり、攻撃だけでなく守備でも重要な役割を果たしています。

エピソード

音楽好きな彼はトレーニングの行き帰りに音楽を聴くことで知られており、特にヒップホップを好んでいます。また、彼は背番号12を非常に気に入っており、フルミネンセやレアル・マドリード、ブラジル代表でこの番号を着用しています。さらに、妻は元モデルで、2008年に結婚し、第一子を迎えています。

最後に

マルセロは、サッカー界での長いキャリアを持ち、数々の栄光を手にしてきた選手です。ディフェンダーとしての技能を有しつつ、攻撃面でも大きな貢献を行う彼のプレースタイルは、多くのファンや専門家から高く評価されています。

もう一度検索