マルティン・エルミガー

マルティン・エルミガー（Martin Elmiger）は、1978年9月23日生まれ、スイスのハーゲンドルン出身の元自転車競技選手です。ロードレースを専門とし、長年にわたりプロとして活躍しました。

キャリア

エルミガーは2001年にポスト・スイスとプロ契約を結び、プロとしてのキャリアをスタートさせました。初期の頃からその才能を発揮し、スイス国内選手権ロードレースで優勝するなど、国内で頭角を現しました。

2002年にはフォナック・ヒアリング・システムに移籍し、2003年にはGPカントン・アールガウで優勝しました。2005年には、再び国内選手権ロードレースで優勝し、その実力を改めて証明しました。

2006年シーズン後、フロイド・ランディスのドーピング問題の影響でフォナックが解散。2007年、AG2R・ラ・モンディアルに移籍。同年のツアー・ダウンアンダーでは総合優勝を果たしました。これは彼のキャリアにおける重要な勝利の一つとなりました。

2010年には、ソム一周、ダンケルク4日間レースで総合優勝を飾り、さらに国内選手権個人ロードレースでも優勝を果たしました。これらの勝利は、彼の充実したシーズンを象徴するものでした。

2013年には、AG2R・ラ・モンディアルを離れ、新設されたIAM Cyclingに移籍しました。同年、ツール・ド・リムザンでステージ優勝（第1ステージ）を挙げ、ツアー・オブ・ブリテンではポイント賞を獲得し、総合2位となりました。

2014年には、ツール・ド・フランスで敢闘賞を2度（第7ステージ、第15ステージ）獲得しました。これは、彼の積極的なレーススタイルと、観客を魅了する走りが評価された結果と言えるでしょう。

2017年、BMC・レーシングチームに移籍し、同年12月31日に現役を引退しました。

主な戦績

国内選手権・ロード優勝 (2001年, 2005年, 2010年)
GPカントン・アールガウ優勝 (2003年)
ツアー・ダウンアンダー 総合優勝 (2007年)
ソム一周優勝 (2010年)
ダンケルク4日間レース総合優勝 (2010年)
ツール・ド・リムザン 区間優勝 (2013年)
* ツール・ド・フランス 敢闘賞 (2014年)

マルティン・エルミガーは、その長きにわたるキャリアの中で、数々のチームを渡り歩き、様々なレースで活躍しました。スイスを代表するロードレース選手の一人として、記憶されることでしょう。

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