マルティン・カムブロフ

マルティン・カムブロフ：ブルガリアが生んだ名ストライカー

マルティン・アンドレエフ・カムブロフ（Martin Andreev Kamburov）は、1980年10月13日生まれ、ブルガリア・スビレングラート出身の元サッカー選手です。主にフォワードとして活躍し、その得点能力の高さで多くのファンを魅了しました。元ブルガリア代表でもあります。

初期のキャリアとロコモティフ・プロヴディフでの躍進

カムブロフは、PFCボテフ・プロヴディフでキャリアをスタートさせました。その後、同じプロヴディフを拠点とするPFCロコモティフ・プロヴディフへ移籍し、才能を開花させます。2004年には、26得点を挙げてブルガリアリーグの得点王に輝き、クラブをリーグ優勝に導く原動力となりました。この活躍が評価され、同年のブルガリアリーグ最優秀選手に選出されています。翌2005年も27得点で2年連続の得点王となり、その実力を証明しました。

海外移籍と古巣復帰

2005年12月、カムブロフはUAE1部リーグのアル・アハリ・ドバイへ移籍。しかし、2006年2月に肝炎を発症し、契約解除という不運に見舞われます。その後、2007年に古巣のロコモティフ・プロヴディフへ復帰。同年7月にはギリシャのアステラス・トリポリFCと契約しますが、ここでは得点を挙げることができませんでした。

ロコモティフ・ソフィアでの復活

2009年1月9日、カムブロフはPFCロコモティフ・ソフィアと3年契約を締結。2009年4月11日のレフスキ・ソフィアとのソフィアダービーでハットトリックを達成するなど、加入直後からその得点能力を発揮します。2008-09シーズンは、わずか14試合の出場で17得点を挙げ、3度目のリーグ得点王に輝くとともに、2度目のリーグ最優秀選手に選出されました。この活躍により、約5年ぶりにブルガリア代表に招集されています。2009-10シーズンも29試合で16得点を記録しました。

中国での挑戦とCSKAソフィア

2010年7月、カムブロフは中国1部リーグの大連実徳足球倶楽部と契約。2012年12月18日には、PFC CSKAソフィアと1年半の契約を締結しました。

タイトルと実績

カムブロフは、クラブレベルではPFCロコモティフ・プロヴディフでブルガリアリーグ優勝（2003-04）とブルガリア・スーパーカップ優勝（2004）を経験しています。個人としては、ブルガリアリーグ得点王を6度（2003-04, 2004-05, 2008-09, 2013-14, 2015-16, 2019-20）、ブルガリアリーグ年間最優秀選手賞を2度（2003-04, 2008-09）受賞するなど、輝かしい実績を残しました。

マルティン・カムブロフは、ブルガリアサッカー界を代表するストライカーの一人として、その名が記憶されるでしょう。

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