マーク・マグサヨ

フィリピンのプロボクサー、マーク・マグサヨは、1995年6月22日にタクロバンで生まれた。元WBC世界フェザー級王者として知られ、強打を武器にファンを熱狂させる。そのキャリアは、ユース王座獲得から始まり、世界最高峰の舞台へと駆け上がった。

キャリア初期

プロキャリアを開始したマグサヨは早期に才能を発揮。2015年6月11日、IBF世界フェザー級ユース王座決定戦でラファエル・レイエスを5回TKOで下し最初のタイトルを獲得。翌2016年2月27日にはWBO世界フェザー級ユース王座を判定で手にする。同年4月23日にはクリス・アバロスとのWBOインターナショナルフェザー級王座決定戦も6回TKOで獲得し、着実に世界の射程圏内へ進んだ。

プロモーション移籍と世界挑戦へ

所属ジム閉鎖に伴い、2020年3月10日にマニー・パッキャオ率いるMPプロモーションズと契約。2021年8月21日、WBC世界フェザー級挑戦者決定戦でフリオ・セハと対戦。激しい打撃戦となり、壮絶なダウンの応酬の末、マグサヨが10回KO勝利。世界挑戦権を獲得したこの一戦は、プレミア・ボクシング・チャンピオンズの年間最高KO試合に選ばれた。

世界王座獲得

セハ戦での勝利により、世界王座挑戦の機会を得た。2022年1月22日、長きにわたり王座にあったWBC世界フェザー級王者ゲーリー・ラッセル・ジュニアに挑む。マグサヨはアグレッシブな攻めを見せ、フルラウンドの激闘の末、12回判定2-0で勝利。念願のWBC世界王座を獲得した。

王座陥落とその後の戦い

新王者として臨んだ初防衛戦は、元世界王者レイ・バルガスが相手。2022年7月9日、サンアントニオでのこの試合は判定となり、1-2で惜敗。王座から陥落した。再び頂点を目指し、2023年3月4日、バルガスの階級変更に伴うWBC世界フェザー級暫定王座決定戦に出場。ブランドン・フィゲロアと対戦したが、12回判定0-3で敗れ、王座獲得はならなかった。

評価と展望

マーク・マグサヨは、一撃で試合を終わらせるパンチ力と、観る者を惹きつけるアグレッシブなスタイルが持ち味。世界王座は手にしたが、防衛は果たせなかった。まだキャリア途上であり、再び世界の舞台を目指す。フィリピンボクシング界で期待される彼の今後から目が離せない。

獲得タイトル

IBF世界フェザー級ユース王座
WBO世界フェザー級ユース王座
WBOインターナショナルフェザー級王座
ABCフェザー級王座
* WBC世界フェザー級王座（防衛0）

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