マーク・ロバートソン

マーク・ロバートソン

マーク・ロバートソン氏（Mark Robertson）は、1984年12月31日に生まれたスコットランド出身の元ラグビーユニオン選手です。

プロフィール

彼はスコットランド南部に位置するラグビーの盛んな街、メルローズで生まれ育ちました。現役時代のポジションは主にウィング（WTB）とフルバック（FB）でした。これらのポジションは、スピードとアジリティが要求され、トライゲッターや最終ラインの守備の要としてチームに貢献します。彼の体格は身長186cm、体重95kgであり、ポジションに必要なフィジカルと運動能力を兼ね備えていました。

キャリア

クラブキャリア

マーク・ロバートソンのラグビーキャリアは、スコットランド国内のクラブから始まりました。ボーダー・レイバースでのプレーを経て、プロヴィンシャルチームであるエディンバラ・ラグビーに所属しました。エディンバラでは、ケルティクリーグ（現在のユナイテッド・ラグビー・チャンピオンシップ）などの主要な大会で経験を積みました。その後、イングランドのチャンピオンシップに所属するロンドン・スコティッシュFCに移籍し、国境を越えてそのスキルを磨きました。2015年には、再びスコットランドに戻り、プロ12（当時）やヨーロピアンカップで戦うグラスゴー・ウォリアーズに加入しました。グラスゴー・ウォリアーズはスコットランドを代表する強豪であり、ここでプレーすることは彼のキャリアにおける重要なステップとなりました。

国際キャリア

彼は15人制ラグビーだけでなく、7人制ラグビーにおいても才能を発揮しました。7人制スコットランド代表として国際セブンズシリーズなどの大会に出場し、世界各地を転戦しました。スピーディーでオープンな展開が特徴の7人制ラグビーは、ウィングやフルバックとしての彼の能力を存分に引き出す舞台となりました。

彼の国際キャリアにおける最大の功績は、2016年にブラジルのリオデジャネイロで開催されたオリンピックです。ラグビーセブンズが初めてオリンピックの正式競技として採用されたこの大会で、彼は7人制イギリス代表チームの一員として選出されました。スコットランド、イングランド、ウェールズ、北アイルランドの選手から構成される合同チームであるチームGBにおいて、彼は重要な役割を果たしました。チームは快進撃を見せ、決勝に進出。惜しくもフィジーに敗れたものの、見事に銀メダルを獲得しました。オリンピックでのメダル獲得は、彼の選手キャリアにおける頂点の一つであり、彼の卓越した能力とチームへの貢献を示すものでした。

引退

リオオリンピックでの輝かしい活躍の後、彼は現役生活を続けましたが、2017年をもってプロラグビー選手としてのキャリアに終止符を打ちました。長年にわたりスコットランド国内外の様々なレベルで活躍し、特に7人制ラグビーにおいてはオリンピックメダリストという歴史に名を刻む功績を残しました。

マーク・ロバートソンのキャリアは、クラブでの経験と国際舞台での活躍、特にオリンピックでのメダル獲得という、多岐にわたる実績に彩られています。彼のプレーは多くのファンに記憶されており、スコットランドラグビー界において重要な足跡を残しました。

もう一度検索