マーサナリー

マーサナリー (Mercenary)

マーサナリーは、デンマークのオールボーで1991年に結成されたヘヴィメタル・バンドであり、メンバーの入れ替わりを経て現在まで活動を続けています。彼らの音楽は、力強いボーカルと洗練されたギターサウンドに特徴づけられ、デンマーク国内外のメタル愛好者から広く支持を受けています。

初期の歴史

バンドの結成当初、ヘンリック・クラル・アナスン（ボーカル/ギター）、ハンス・ヨルゲン・アナスン（ギター）、アンドレアス・ハンセン（ベース）、ヤコブ・ヨンセン（ドラム）の4名が原初的なメンバーとして活動をスタートしました。1993年にリリースした1stデモ『…Domicile』を皮切りに、メンバーの脱退と交代が続きました。特に、同年中に3名がバンドを離れ、後にヤコブ・モルブイェルグ（ギター）とラスムス・ヤコブセン（ドラム）が新たに加入し、バンドの編成が変化しました。ヘンリックはこの時、ギターからベースへと転向しています。

1994年には2ndデモ『Gummizild』を発表し、その後ニコライ・ブリンクマン（ギター）が加わり、バンドは再び4人編成に戻ります。1996年にはEP『Supremacy』をリリースし、デンマークのインディペンデント・レーベル、シリアス・エンタテインメントと契約を結びました。

デビュー

1998年、マーサナリーは待望の1stアルバム『First Breath』をリリースし、ついにメジャーデビューを果たしました。しかし、デビュー後間もなくニコライ・ブリンクマンが脱退し、シグナー・ピーターセン（ギター）が加わります。2002年には、モルテン・サンダガー（キーボード）とミッケル・サンダガー（クリーン・ボーカル）が加入し、バンドは6人編成に拡大しました。新たにオランダのハンマーハート・レコードに移籍し、2ndアルバム『Everblack』をリリースしました。その後、再びメンバーの交代が相次ぎ、新メンバーが加わりました。

2004年、彼らは大手ヘヴィメタル・レーベル、センチュリー・メディア・レコードに移籍し、3rdアルバム『11 Dreams』をリリース。これは日本でも「アヴァロン・レーベル」から提供され、日本での知名度を高める機会となりました。

メンバーチェンジと発展

2006年には、創設メンバーのヘンリック・クラル・アナスンが脱退し、初の完全新体制での4thアルバム『The Hours that Remain』を発表。プロデューサーのヤコブ・ハンセンがベースを務め、バンドはさらなる音楽的進化を遂げました。

その後、レネ・ペデルセン（ボーカル/ベース）が加入し、デスヴォイスだけでなくクリーンボーカルも担当し始めます。2008年には5thアルバム『Architect of Lies』をリリース。その後のメンバーの脱退を経て、再び4人編成となり、キーボードも担当するメンバーが揃いました。さらに、2011年には6thアルバム『Metamorphosis』を発表し、業界での地位を確立しています。

2013年には7thアルバム『Through Our Darkest Days』をリリース。2020年には再びドラムの交代があり、バンドは新たなメンバーとともに未来を見据えた活動を続けています。

現在のラインナップ

現在のメンバーは、レネ・ペデルセン（ボーカル/ベース）、ヤコブ・モルブイェルグ（ギター）、マーチン・ブース・ペデルセン（ギター/キーボード）、マーチン・ニルセン（ドラム）です。彼らはバンドのさらなる成長を目指し、多彩な音楽活動を展開しています。マーサナリーはその独特な音楽スタイルと、バンドの化学反応によって作り出す迫力あるサウンドで、今なお多くのファンを魅了し続けています。

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