マーティン・オマリー

マーティン・ジョセフ・オマリー

マーティン・ジョセフ・オマリー（1963年1月18日生まれ）は、アメリカ合衆国の政治家および弁護士として知られています。彼はボルチモア市評議会の議員を務め、その後第47代ボルチモア市長や第61代メリーランド州知事を歴任しました。また、民主党知事会の会長としても活動しました。

経歴

生い立ち

オマリーはワシントンD.C.に生まれ育ちました。彼の父親は第二次世界大戦中にアメリカ空軍で活躍した軍人であり、広島市への原子爆弾投下にも関与したアイルランド系の人物でした。母親のバーバラの下、カトリック系の私立学校を卒業した後、ゴンザガ大学高等学校に入学しました。在学中の1982年には政治活動を始め、1984年にはアメリカ合衆国大統領選挙の民主党予備選挙においてゲーリー・ハートの支援を行いました。1985年に高等学校を卒業後、アメリカカトリック大学に進学し、アイオワ州でのボランティア活動とともに音楽活動にも励みました。1988年にはメリーランド大学で法務博士号を取得し、弁護士としての資格を得ました。

ボルチモア市評議員

1990年、オマリーはメリーランド州上院議員選挙に立候補しましたが、44票の獲得にとどまり敗北しました。しかし、1991年にボルチモア市評議会の選挙に出馬し当選。彼は1999年までこの任につきました。

ボルチモア市長

1999年、ボルチモア市の現職市長カート・シュモークが不出馬を決めたため、オマリーは民主党の市長候補に名乗りを上げ、予備選挙を53パーセントの支持で勝ち抜き、本選挙においても圧倒的な支持を受けて市長に選出されました。再選を目指した2003年の市長選挙でも成功を収めました。

メリーランド州知事

ボルチモア市長としての成功を背景に、オマリーは2006年に実施されるメリーランド州知事選挙への出馬を表明しました。民主党予備選挙で当選した後、本選挙で共和党の現職知事を下し、州知事に選出されました。彼は2010年にも再選を果たしました。

2016年アメリカ合衆国大統領選挙

オマリーは2015年に2016年のアメリカ合衆国大統領選挙に出馬を表明しました。彼は民主党の主要候補の一人として活動し、選挙戦の初めは期待を寄せられていましたが、2016年2月には予備選挙から撤退しました。

人物・政策

オマリーは市長や州知事として、リベラルな政策を推進しました。彼の政策は、銃規制の強化や同性婚の合法化、死刑制度の廃止など、民主党の主流に沿っています。しかし、マリファナの合法化には反対する姿勢を示し、環太平洋パートナーシップ（TPP）協定にも反対しました。また、HBOのドラマ『THE WIRE/ザ・ワイヤー』の登場人物のモデルとしても知られています。彼の政治キャリアは、リーダーシップと革新を兼ね備えたものであり、多くのアメリカ人に影響を与えました。

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