マーティン・ハルニック

マーティン・ハルニック：ドイツ育ちのオーストリア代表ストライカー

マーティン・ハルニック（Martin Harnik, 1987年6月10日生まれ）は、ドイツ・ハンブルク出身のサッカー選手です。ポジションはフォワードで、オーストリア代表として国際舞台でも活躍しました。

プロフィール

出身地: 西ドイツ・ハンブルク
ポジション: FW（フォワード）
代表: オーストリア代表

ハルニックは、ドイツ人の母親とオーストリア人の父親を持ち、両方の国籍を取得しています。しかし、オーストリアでの生活経験はなく、北ドイツの方言を話すため、オーストリア代表チーム内では「ドイツ人」と呼ばれることもあるようです。

経歴

ハルニックは、ハンブルク郊外のアマチュアクラブでキャリアをスタートさせ、18歳でヴェルダー・ブレーメンに移籍しました。当初はサテライトチームでプレーしていましたが、その活躍が認められ、20歳でトップチームに昇格。

プロとしての最初の公式戦は、UEFAチャンピオンズリーグ本大会のディナモ・ザグレブ戦でした。これは、当時のヴェルダー・ブレーメンの監督、トーマス・シャーフのハルニックに対する期待の表れと言えるでしょう。また、ブンデスリーガデビュー戦では、出場からわずか8分で初ゴールを記録するなど、鮮烈な印象を残しました。

ドイツサッカー協会は、ハルニックをドイツ代表に引き入れようとしましたが、彼は悩んだ末にオーストリア代表を選択。その後、U19、U21、A代表と、すべてのカテゴリーで得点を記録しました。A代表デビュー戦（2007年8月22日、対チェコ戦）でも、出場時間わずか6分で同点ゴールを決めています。

2010年7月、ハルニックはVfBシュトゥットガルトへ完全移籍。ここでは、日本代表の岡崎慎司とチームメイトになり、右サイドハーフのポジションでレギュラーとして活躍しました。2016年6月に契約満了でシュトゥットガルトを退団。

その後、恩師であるフェリックス・マガトが率いる中国超級リーグの山東魯能足球倶楽部への移籍を検討しましたが、中国の環境汚染を理由に破談となりました。

2016年7月には、ハノーファー96へフリーで移籍。そして、2018年5月25日、古巣であるヴェルダー・ブレーメンへ復帰しました。2019年9月2日には、2. ブンデスリーガ（ドイツ2部リーグ）のハンブルガーSVへ1年間の期限付きで移籍しています。

2020年10月4日、ハルニックはヴェルダー・ブレーメンとの契約を解除し、退団しました。

代表としての活躍

ハルニックは、オーストリア代表として、2007 FIFA U-20ワールドカップに出場し、チームの4位入賞に貢献しました。

獲得タイトル

クラブ

ヴェルダー・ブレーメン

DFBポカール：2008-09

マーティン・ハルニックは、その得点能力と献身的なプレーで、数々のクラブや代表チームで重要な役割を果たしました。彼のキャリアは、ドイツとオーストリア、そして国際サッカー界において、記憶されることでしょう。

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