マービン・ハリソン・ジュニア

マービン・ダーネル・ハリソン・ジュニアは、2002年8月11日生まれ、ペンシルベニア州フィラデルフィア出身のアメリカンフットボール選手です。ポジションはワイドレシーバーで、NCAAの強豪オハイオ州立大学でプレーしていました。彼の父は、元NFL選手であり、プロフットボール殿堂入りを果たしたマービン・ハリソンです。

高校時代、ハリソン・ジュニアはエースとしてチームを牽引し、3年連続で州大会優勝に導くなど、目覚ましい活躍を見せました。その才能は早くから注目され、ESPNなどの主要サイトから4つ星評価を受けました。オハイオ州立大学、フロリダ大学、ミシガン大学、ペンシルベニア州立大学、ルイジアナ州立大学（LSU）、ノートルダム大学、テキサスA&M大学といった名門大学からオファーが殺到する中、彼はオハイオ州立大学への進学を決意しました。決め手となったのは、同大学でコーチを務めるブライアン・ハートラインの指導や、大学内の雰囲気、そして充実した施設だったと言います。

大学1年目の2021年シーズンは、クリス・オラーベ、ギャレット・ウィルソン、ジャクソン・スミス＝インジグバといった上級生の活躍により、出場機会は限られていました。しかし、オラーベとウィルソンが2022年のNFLドラフトにエントリーしてチームを去ると、ハリソン・ジュニアにチャンスが巡ってきます。レギュラーシーズン終了後に行われたユタ大学とのローズボウルで初先発出場を果たすと、6レシーブ、71レシーブ獲得ヤード、3つのレシービングTDを記録する大活躍で、チームの勝利に大きく貢献しました。

2022年シーズン、ハリソン・ジュニアは前年のローズボウルでの活躍が評価され、開幕から先発に抜擢されました。このシーズンは、スミス＝インジグバが怪我のためほとんど試合に出場できなかったこともあり、彼がエースとしてチームを引っ張りました。チームはプレーオフに進出し、CFPナショナルチャンピオンシップの準決勝であるピーチボウルでジョージア大学と対戦。前半だけで105レシーブ獲得ヤード、2つのレシービングTDを記録する活躍を見せ、チームは35-24とリードして前半を折り返しました。しかし、第3Qに相手選手との接触の際に脳震盪を起こして退場。その後は復帰できず、チームも逆転を許して敗れました。このシーズン、彼は最終的に77レシーブ、1,263レシーブ獲得ヤード、14のレシービングTDを記録。その活躍が認められ、アンアニマスオールアメリカン、ビッグ10カンファレンスの最優秀ワイドレシーバー賞などに選出されました。

マービン・ハリソン・ジュニアは、父の偉大な足跡を継ぎ、着実にスター選手への階段を上っています。今後の活躍から目が離せません。

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