ミエリーノ柏木

ドラマ『ミエリーノ柏木』の概要

『ミエリーノ柏木』は、2013年1月から3月に放送されたテレビ東京のドラマで、AKB48の柏木由紀が初めての連続ドラマ主演を務めました。この作品は、柏木の恋愛に対する理解を深めることを目的としており、企画を手掛けた秋元康が本人に恋愛について語りかける独特のスタイルです。

物語の設定

物語は、柏木がカフェで働く従業員として描かれ、特別な能力を持つことが明らかになります。彼女は相手に触れることで、その人の恋愛に関する未来を見通すことができるという不思議な力を持っています。しかし、柏木自身は恋愛に疎く、その能力を十分に活かすことができません。カフェは「別れさせ屋」としても機能しており、さまざまな恋愛模様が展開される中で、柏木は恋愛の本質を学びながら成長していきます。

主要キャラクター

• - 柏木（柏木由紀）: 本作の主人公で、カフェの従業員。彼女は未来を視る能力を持ちながらも、恋愛面での経験は乏しい。
• - 佐野（佐野史郎）: カフェのマスターで、別れさせ屋としての裏の顔を持つ。
• - 今野（今野浩喜）: 柏木と共に働く従業員で、佐野の裏稼業を手伝っている。彼の愛称は「今ちゃん」。
• - 女子高生（樋口柚子）: 佐野の娘であり、今野に恋心を抱くが、彼の年齢を知ったことで気持ちが冷めてしまう。

各話のストーリー

ドラマは毎回異なるエピソードで構成されており、さまざまな人物の恋愛模様が描かれます。

第1話

加藤は彼女の由美に愛情を感じられず、コンパで知り合った別の女性に心を奪われます。一方、由美は彼の態度が冷たくなったことに不安を抱いている。

第2話

田村は二人の女性と関係を持っているが、夫である自分が既婚者であることを知らずに付き合っていたB子との関係に悩んでいます。

第3話

雅子は元彼に対する未練を引きずり、現在の恋人に対しても束縛を強く求めてしまいます。彼女の厳しい束縛に閉塞感を覚えた彼は別れたいと思うが、どうすれば良いか悩む。

第4話

映画業界で刺激を求めるゆみは、優しい彼を振り回し、DVの癖も抱えています。別れを切り出す際に罰金の約束を交わしてしまい、関係がさらに複雑化します。

第5話

冨永は手のパーツモデルとして個性的な生活を送っていますが、彼女の婚約者羽鳥との関係も試練を迎えます。

第6-7話

田中は元夫の佐野から養育費を受け取る日々の中、新たな愛を見つけようと奮闘します。

第8-9話

浅利は食事会で知り合った女性に心ひかれながらも、複雑な恋愛感情に振り回されています。

第10話 最終話

カフェでの別れさせ屋としての役割が深まり、大杉は娘の恋愛に介入しようとしますが、やがて意図しない展開に発展していきます。

スタッフ

本作は秋元康の企画と原作によるもので、脚本と監督はタカハタ秀太が担当しました。主題歌「ショートケーキ」と挿入歌「それでも泣かない」も柏木由紀が務め、多くの視聴者に愛されました。

『ミエリーノ柏木』は、恋愛の多様な側面と、主人公が成長していく過程を描いた魅力的なドラマであり、さまざまな人間関係に思いを馳せる作品となっています。

もう一度検索