ミキ・ベルコビッチ

モーシェ・"ミキ"・ベルコビッチ（ヘブライ語：משה "מיקי" ברקוביץ、英語：Moshe "Miki" Berkovich、1954年2月17日生まれ）は、イスラエルのクファル・サバ出身の元プロバスケットボール選手です。主にシューティングガード（SG）として活躍しました。

選手経歴

ベルコビッチは、1965年に名門マッカビ・テルアビブのジュニアチームに入団し、その才能を開花させました。1971年にはトップチームに昇格し、国内リーグで19回、カップ戦で17回という驚異的な優勝回数を記録しました。マッカビ・テルアビブでの彼の存在は、チームの黄金時代を象徴するものと言えるでしょう。

1975年には、更なる成長を求めてアメリカに渡り、強豪UNLV（ネバダ大学ラスベガス校）でプレーしました。しかし、1年後にはマッカビ・テルアビブに復帰し、再びチームの中心選手として活躍しました。

1977年、ベルコビッチはマッカビ・テルアビブを欧州チャンピオンズカップ初制覇に導き、その名をヨーロッパ中に轟かせました。彼の卓越した技術とリーダーシップは、チームを勝利に導く原動力となりました。

1979年には、イスラエル代表としてユーロバスケットに出場し、開催国であるソ連に次ぐ準優勝という成績を収めました。この大会でベルコビッチはMVPに選出され、その実力が国際的にも高く評価されました。ユーロバスケットでの活躍後、NBAのニュージャージー・ネッツやアトランタ・ホークスからオファーが届きましたが、マッカビ・テルアビブ側が強く残留を希望したため、NBAへの移籍は実現しませんでした。

1988年、長年所属したマッカビ・テルアビブを離れ、マッカビ・リション・レジオンに移籍しました。その後、ハポエル・イェルサレム、ハポエル・テルアビブでもプレーし、1995年に現役を引退しました。

引退後

引退後、ベルコビッチは自叙伝「Born to Win」を出版し、自身のバスケットボール人生を振り返りました。2024年には、長年のスポーツ界への貢献が認められ、イスラエル賞を受賞しました。

モーシェ・"ミキ"・ベルコビッチは、イスラエルバスケットボール界のレジェンドとして、その功績は長く語り継がれることでしょう。

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