ミゲル・ゴメス

ミゲル・ゴメス監督は、1972年2月10日にリスボンで生まれました。幼い頃から溝口健二、小津安二郎、F・W・ムルナウといった巨匠たちの作品に触れ、映画への造詣を深めました。

ゴメス監督の作品は、その独創的なスタイルと物語性で国際的に高く評価されています。2012年には、長編3作目となる『熱波』が第62回ベルリン国際映画祭コンペティション部門に出品され、アルフレッド・バウアー賞を受賞しました。この作品は、アフリカを舞台にしたノスタルジックなラブストーリーで、映像美と音楽が印象的な作品です。

2015年には、総上映時間がおよそ6時間半にも及ぶ大作『アラビアン・ナイト』3部作が、第68回カンヌ国際映画祭監督週間部門で上映され、大きな話題を呼びました。この作品は、「千夜一夜物語」をモチーフに、現代のポルトガル社会が抱える問題を描いた意欲作です。現実と虚構が入り混じる独特な世界観と、社会に対する鋭い視点が評価されました。

主な監督作品

長編
自分に見合った顔 (2004年)
私たちの好きな八月 (2008年)
熱波 (2012年)
アラビアン・ナイト (2015年)
ツガチハ日記 (2021年)
短編
Entretanto (1999年)
Inventário de Natal (2000年)
Kalkitos (2002年)
31 (2003年)
Pre Evolution Soccer's One-Minute Dance After a Golden Goal in the Master League (2004年)
Cántico das criaturas (2006年)
Redemption (2013年) - ドキュメンタリー

ゴメス監督の作品は、単なる娯楽作品ではなく、社会に対するメッセージや、人間の内面を深く掘り下げた作品が多いのが特徴です。その映像表現は、美しく、時に幻想的であり、観る者を魅了します。今後の活躍が期待される、現代映画界を代表する監督の一人と言えるでしょう。

外部リンク

ミゲル・ゴメス - allcinema
ミゲル・ゴメス - KINENOTE
* Miguel Gomes - IMDb（英語）

もう一度検索