ミシェル・フォルム

ミシェル・フォルム（Michel Vorm）は、1983年10月20日オランダ・ユトレヒト州出身の元プロサッカー選手です。現役時代のポジションはゴールキーパーで、特にPK阻止能力の高さから「ペナルティ・キラー」として知られていました。

クラブ経歴

フォルムはFCユトレヒトの下部組織で育ち、2005年にFCデン・ボスへレンタル移籍しプロデビュー。2006年にユトレヒトへ復帰すると、正GKとして活躍しました。2011年にはプレミアリーグのスウォンジー・シティAFCへ移籍。マンチェスター・シティとの開幕戦でデビューを飾り、11セーブを記録。ウィガン戦ではPKをストップし、チームのプレミアリーグ初勝ち点に貢献しました。リヴァプール戦、フラム戦でもPKをストップするなど、その高いセービング技術でチームを支えました。

2014年、フォルムはトッテナム・ホットスパーFCへ移籍。ここでは主に控えGKとして、ロリスの欠場時やカップ戦に出場しました。2019年には一時チームを離れましたが、ロリスの負傷により再びトッテナムへ復帰。2020年に現役を引退するまで、トッテナムでプレーしました。トッテナムでは公式戦通算48試合に出場しています。

代表経歴

フォルムは、2006年にUEFA U-21欧州選手権に出場し、優勝を経験しました。オランダ代表としては、2010 FIFAワールドカップ、2014 FIFAワールドカップのメンバーに選出。2014年W杯では3位決定戦で途中出場し、チームは大会登録メンバー全員出場を果たしました。オランダ代表では通算15試合に出場しました。

引退後

引退後は指導者の道へ進み、2021年4月には古巣トッテナムのゴールキーパーコーチに就任しましたが、1シーズン限りで退任しました。

プレースタイル

フォルムの最大の特長は、PKストップ能力の高さです。その反射神経と読みの鋭さで、数々のPKを阻止してきました。また、セービング技術も高く、安定したパフォーマンスでチームを支えることができるGKでした。

タイトル

クラブ
FCユトレヒト
ディ・トマーソ・トロフィー : 2007
スウォンジー・シティAFC
フットボールリーグカップ : 2013

代表
U-21オランダ代表
UEFA U-21欧州選手権 : 2006

ミシェル・フォルムは、その優れたPK阻止能力と堅実なセービングで、所属クラブと代表チームで大きく貢献した名ゴールキーパーとして、記憶されるでしょう。

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