ミス・ユニバース2009

ミス・ユニバース2009

2009年8月23日、第58回ミス・ユニバース世界大会が、バハマのナッソーに位置するアトランティス・パラダイス・アイランドを舞台に開催されました。

概要

この年の開催地選定にあたっては、アラブ首長国連邦のドバイなどが候補として関心を示していましたが、最終的に過去に「ミス・ティーンUSA2008」を開催した実績を持つアトランティスが2009年3月に開催意思を表明し、本大会の地に決定しました。世界大会の期間中である7月31日には、「ミス・ティーンUSA2009」も同じ会場で同時期に開催されています。

大会の司会は、ビリー・ブッシュ氏とクラウディア・ジョーダン氏が務めました。世界中から83の国・地域の代表が集まり、美と知性を競い合いました。激戦の末、ベネズエラのステファニア・フェルナンデスさんが栄冠を勝ち取り、前年のミス・ユニバースである同国出身のダイアナ・メンドーサさんからティアラを受け継ぎました。この結果、ベネズエラはミス・ユニバース史上初めてとなる大会2連覇という歴史的快挙を達成しました。大会の模様は、NBCを通じて世界各地へ衛星生中継されました。

日本代表

日本からは、宮坂絵美里さんが代表として出場しました。近年の日本代表は、2006年の知花くららさんが第2位、2007年の森理世さんが優勝、そして2008年の美馬寛子さんが第14位に入賞するなど、目覚ましい活躍を続けており、今大会においても宮坂さんの動向に大きな注目が集まっていました。しかしながら、残念ながら宮坂さんはセミファイナルであるトップ15への入賞を果たすことはできませんでした。

ミス・ユニバースの世界大会では、会場内外において非常に厳格な制約が設けられています。報道関係者ですら、事務局が事前に定めた特定のエリア以外での取材が一切許可されないという、徹底した厳戒態勢が敷かれています。こうした通常の取材が極めて困難な状況下において、大会に関与するNBCと日本の日本テレビが提携関係にあったことから、日本テレビ系列である中京テレビが制作するドキュメンタリー番組『カウントダウン・ドキュメント 秒ヨミ!』の2009年9月13日放送分において、この厳重な大会の舞台裏が特別に紹介されました。

報道関係者がシャットアウトされるエリアの様子を伝えるため、番組スタッフは独自の工夫を凝らしました。前述の通り通常の取材が不可能なため、日本代表の宮坂絵美里さん自身にビデオカメラを託し、彼女自身が撮影した映像を使用するという異例の形で舞台裏の様子を捉えました。また、同番組では、宮坂さんが日本代表の座を争った他の候補者たちの、大会後の歩みについてもスポットライトを当て、彼女たちの努力や新たな挑戦についても紹介されました。

最終結果

今大会では、優勝者、入賞者、そして特別賞受賞者が発表されました。

特別賞

特に注目された特別賞の受賞者は以下の通りです。

ミス・コンジニアリティ: 王静瑶（中国）
ミス・フォトジェニック: チュティマ・ドゥロンデ（タイ）
ベスト・ナショナル・コスチューム: ディアナ・ブロス（パナマ）

審査発表順によるトップ入賞国

順位ではなく、審査発表時のグループ分けとして以下の国々が選ばれています。（スコアに基づかない順不同）

トップ15:
国名は省略されていますが、最終的に15ヶ国がこの段階に進出しました。
トップ10:
さらに選抜された10ヶ国が進出しました。
トップ5:
* 最終審査に進んだ5ヶ国は以下の通りです。
1. ドミニカ共和国
2. オーストラリア
3. プエルトリコ
4. ベネズエラ
5. コソボ

ベネズエラのステファニア・フェルナンデスさんがこのトップ5の中からミス・ユニバース2009に選ばれ、母国の歴史的な2連覇を達成しました。

もう一度検索