ミッキー・ドナルド・グーフィーの三銃士

ミッキーマウス、ドナルドダック、グーフィーが織りなす、笑いと感動の長編アニメーション映画『ミッキー・ドナルド・グーフィーの三銃士』。2004年、ミッキーマウスのデビュー75周年を記念して制作された本作は、三人が初めて主役を務める長編作品として、世界中のディズニーファンを魅了しました。

舞台は中世フランス。貧しい身分のミッキー、ドナルド、グーフィーは、幼い頃、悪党から三銃士に助けられたことをきっかけに、自分も銃士になることを夢見ていました。しかし、彼らの夢は叶わず、近衛銃士隊の下働きとして、失敗ばかりの日々を送ります。上司であるピートからは「臆病者」「マヌケ」「小さすぎる」と酷評され、銃士になる望みは絶たれそうになります。

一方、近衛隊長のピートは、ミニー王女を誘拐し、フランス国王の座を奪おうという野望を密かに抱いていました。ミニー王女の危機を察知したピートは、ミッキーたち3人を「優れた精鋭部隊」として王女の護衛に任命するという、悪巧みを企てます。

こうして、念願の銃士となったミッキー、ドナルド、グーフィー。しかし、ピートの手下であるビーグルボーイズの襲撃を受け、ミニー王女と侍女のデイジーは誘拐されてしまいます。落胆する3人でしたが、ミニーたちを救出するため、決意を新たにして追跡を開始します。

救出劇は、予想以上に危なげなく成功しますが、ピートは彼らの意外な能力に脅威を感じ、ミッキーたちの殺害を企てます。グーフィーはピートの手下・クララベルに捕まり、ドナルドは恐怖からミッキーを見捨てて逃げ出してしまいます。一人になったミッキーはピートに捕らえられ、古びた城の牢獄に閉じ込められてしまいます。

しかし、グーフィーはクララベルの優しさに触れ、改心させられます。そして、ドナルドは、トルバドールというカメに叱咤され、自身の弱さを克服し、グーフィーと共にミッキーを救出に向かいます。

再会を果たした3人は、オペラハウスでピートの企みを阻止しようとしますが、ミニー王女はピートに成り代わられた部下に捕らえられ、ピートは王女になりすました部下を利用し、観客の前で王位を宣言します。

オペラハウスでの大乱闘の中、ドナルドとグーフィーは、ピートに仕返しをし、ミッキーは、仲間と共に戦うことで、ピートを打ち負かします。最終的に、ピートの野望は潰え、ミニー王女は救出され、ミッキーたち3人は、ミニー王女からフランスを救った英雄として認められ、晴れて本物の銃士となります。

ミッキー、ドナルド、グーフィー、そして彼らを支える仲間たちの友情と勇気、そして、それぞれの成長を描いた本作は、家族みんなで楽しめる、心温まる冒険活劇です。コミカルな描写と、テンポの良い展開、そして、魅力的なキャラクターたちが織りなす物語は、子供から大人まで、幅広い層に楽しさを提供します。

日本語吹き替え版では、長年ピートの声を担当した大平透さんが、この作品を最後に引退されました。彼の最後の長編アニメーション映画としての意味合いも持ち、多くのファンにとって特別な作品となっています。

また、本作は、VHSとDVDに加え、ブルーレイやデジタル配信でも視聴可能です。さらに、小説版や絵本なども発売されており、様々な形で作品を楽しむことができます。 キングダムハーツシリーズにも登場するなど、その人気は衰えることを知りません。

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