ミツバオウレン
ミツバオウレン（三葉黄蓮、学名：Coptis trifolia）は、キンポウゲ科オウレン属に分類される多年草です。高山植物として知られ、別名カタバミオウレンとも呼ばれます。その名の通り、三つ葉が特徴的な植物です。
ミツバオウレンは、常緑の多年草であり、根茎を横に伸ばして繁殖します。根元から生える葉は3出複葉で、小さな葉（小葉）は倒卵形をしており、光沢があります。小葉はやや厚みがあり、縁には鋭い重鋸歯が見られます。葉柄はほとんどなく、葉は地面に近い位置に生えています。
花期は6月から8月にかけてで、緑色の花茎を5-10cmほど伸ばし、その先に1つの花を上向きに咲かせます。花の直径は7-10mm程度で、白い花びらに見える部分は実は萼片です。萼片は5枚あり、長楕円形をしています。花弁は蜜を分泌し、黄色で萼片よりも小さいのが特徴です。果実はほぼ卵形の袋果で、放射状に開きます。袋果の長さは3-8mm、袋果の柄の長さは4-7mmです。
種小名の trifolia は、「3葉の」という意味で、ミツバオウレンの葉の特徴を表しています。
ミツバオウレンは、日本では本州中部以北から北海道にかけて分布しており、亜高山帯から高山帯の針葉樹林内や林縁、湿地などで見られます。世界的には、北半球の寒帯から亜寒帯にかけて広く分布しています。
ミツバオウレンには、以下の品種があります。
タマザキミツバオウレン Coptis trifolia (L.) Salisb. f. plena K.Imai
ヤエザキミツバオウレン Coptis trifolia (L.) Salisb. f. semiplena (Miyabe et Tatew.) Okuyama
佐竹義輔・大井次三郎・北村四郎他編『日本の野生植物 草本Ⅱ 離弁花類』（1982年）平凡社
豊国秀夫編『山溪カラー名鑑 日本の高山植物』（1988年）山と溪谷社
* 米倉浩司・梶田忠 (2003-)「BG Plants 和名−学名インデックス」（YList）
特徴
ミツバオウレンは、常緑の多年草であり、根茎を横に伸ばして繁殖します。根元から生える葉は3出複葉で、小さな葉（小葉）は倒卵形をしており、光沢があります。小葉はやや厚みがあり、縁には鋭い重鋸歯が見られます。葉柄はほとんどなく、葉は地面に近い位置に生えています。
花期は6月から8月にかけてで、緑色の花茎を5-10cmほど伸ばし、その先に1つの花を上向きに咲かせます。花の直径は7-10mm程度で、白い花びらに見える部分は実は萼片です。萼片は5枚あり、長楕円形をしています。花弁は蜜を分泌し、黄色で萼片よりも小さいのが特徴です。果実はほぼ卵形の袋果で、放射状に開きます。袋果の長さは3-8mm、袋果の柄の長さは4-7mmです。
種小名の trifolia は、「3葉の」という意味で、ミツバオウレンの葉の特徴を表しています。
分布と生育環境
ミツバオウレンは、日本では本州中部以北から北海道にかけて分布しており、亜高山帯から高山帯の針葉樹林内や林縁、湿地などで見られます。世界的には、北半球の寒帯から亜寒帯にかけて広く分布しています。
下位分類
ミツバオウレンには、以下の品種があります。
タマザキミツバオウレン Coptis trifolia (L.) Salisb. f. plena K.Imai
ヤエザキミツバオウレン Coptis trifolia (L.) Salisb. f. semiplena (Miyabe et Tatew.) Okuyama
参考文献
佐竹義輔・大井次三郎・北村四郎他編『日本の野生植物 草本Ⅱ 離弁花類』（1982年）平凡社
豊国秀夫編『山溪カラー名鑑 日本の高山植物』（1988年）山と溪谷社
* 米倉浩司・梶田忠 (2003-)「BG Plants 和名−学名インデックス」（YList）
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