ミドル3

ミドル3



概要


「ミドル3(ミドルスリー)」は、テレビ朝日系列で不定期に放送されたトークバラエティ番組のタイトルであり、同時にその番組に出演する人気お笑いコンビ、さまぁ〜ず雨上がり決死隊くりぃむしちゅーの3組の総称として用いられる言葉です。正式名称は『さまぁ〜ず雨上がり決死隊くりぃむしちゅーの多角的トークバラエティ ミドル3(現在レギュラー出願中!)』と非常に長いものでした。

この「ミドル3」という呼称は、お笑い界のトップである「ビッグ3」(ビートたけし明石家さんまタモリ)のように広く世間に認知されているものではなく、主として番組内で使用されました。番組名に含まれる「ミドル」という言葉は、出演する3組が当時の日本のテレビ界において、芸歴やキャリア、そして人気・実績の面で「中堅」クラスに位置づけられていたことを示しており、ビッグ3に対抗するニュアンスで名付けられたものです。

命名と背景


番組タイトルのひとつである「ミドル3」という名称は、2004年1月に放送されたテレビ朝日系の特別番組『さまぁ〜ず&雨上がり お風呂かよ! 全員集合』にくりぃむしちゅーがゲスト出演した際に、くりぃむしちゅー有田哲平氏が提案しました。さまぁ〜ず大竹一樹氏による「前略、あめくりさま」や、さまぁ〜ず三村マサカズ氏による「さまくりあめ」といった他の名称案が却下された末に採用されました。「ミドル」には、前述の通り3組が中堅クラスであるという意味が込められています。

さまぁ〜ず雨上がり決死隊くりぃむしちゅーの3組には、かつてTBS系列のバラエティ番組『ウンナンの気分は上々』に共演経験があり、特にウッチャンナンチャン内村光良氏の企画で頻繁に顔を合わせていました。さまぁ〜ず(旧名:バカルディ)とくりぃむしちゅー(旧名:海砂利水魚)は、この『ウンナンの気分は上々』での共演をきっかけに、内村氏のアドバイスを受けて現在のコンビ名に改名したという共通のエピソードも持っています。

番組の特徴と位置づけ


『ミドル3』には、番組のエンディングで3組がテレビ朝日の編成局に対し、レギュラー番組化を土下座しながら熱烈に嘆願するというユニークな恒例行事がありました。しかし、放送枠の都合などもあり、番組がレギュラー化されることはありませんでした。

この番組は、雨上がり決死隊MCの『雨上がり決死隊トーク番組アメトーーク!』から派生した特別番組という性格が強く、制作スタッフや番組構成の多くの部分を『アメトーーク!』と共通していました。そのため、事実上、『アメトーーク!』のスペシャル版、あるいはスピンオフ企画として位置づけられることが一般的です。番組恒例のレギュラー化嘆願は、このような特別番組としての立ち位置を踏まえた「お約束」的な演出であった可能性が高いと考えられています。

番組内で使用されるテロップや効果音なども『アメトーーク!』と共通しており、雨上がり決死隊の発言テロップの色も、宮迫博之氏が紫色、蛍原徹氏が緑色と『アメトーーク!』と同様でした。

その他、3組は2004年から2006年の大晦日にテレビ朝日で生放送された年越し特番『お笑い!!ゆく年くる年』にも揃って出演し、年越しの瞬間を盛り上げました。番組のパイロット版は、2010年1月24日発売のDVD『アメトーーク!』第8巻に収録されています。

放送沿革


『ミドル3』は、以下の通り不定期に特別番組として放送されました。

  • - 第1弾(2004年10月5日): 前年の『アメトーク!』スペシャルでの企画から発展。収録中に急遽ゲストをスタジオに呼び寄せる演出も行われました。
  • - 第2弾(2004年12月28日): ゲストに乙葉氏を迎え、「2004年にやり残したこと」をテーマにトーク。
  • - 第3弾(2005年4月4日): ゲストに川島なお美氏、小倉優子氏を迎えた「シャッフルコンビトーク」(三村・蛍原組優勝)。また、ゲスト小池栄子氏と「ファッショントーク」(若かりし頃のファッションを再現、上田氏優勝)。
  • - 第4弾(2006年1月5日): 銭湯風セットでのトーク。ゲスト東野幸治氏を迎え裏話。若槻千夏氏ゲストの「ファッショントーク第2回」(有田氏優勝、くりぃむしちゅー2連覇)。
  • - 第5弾(2007年1月4日): 眞鍋かをり氏ゲストの「ファッショントーク第3回」(有田氏2連覇)。浴衣姿での反省会。番組最後に三村氏が夏頃の特番枠を嘆願しましたが、これ以降の放送は確認されていません。

スタッフ


番組制作には、構成作家のそーたに氏、中野俊成氏ら、ディレクター・演出・プロデューサーの加地倫三氏などが携わりました。技術協力や企画協力、制作著作はテレビ朝日でした。

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