ミヤギシロメ

ミヤギシロメは、宮城県で生まれた栽培品種の大豆です。その最大の特徴は、極めて粒が大きいことで、主に和菓子や煮豆の材料として利用されてきました。しかし、近年ではその品質の高さから、高級な味噌、豆腐、納豆といった加工食品の原料としての需要も高まっています。

名前の由来は、大豆の目、いわゆるヘソと呼ばれる部分が白いことにあります。この特徴的な外観が、ミヤギシロメという名前の由来となっています。

ミヤギシロメのルーツは、宮城県名取郡岩沼町（現在の岩沼市）に存在した在来種です。この在来種を基に、宮城県農事試験岩沼分場（現在の、みやぎ原種苗センター）と本場において純系分離が行われました。そして、昭和36年（1961年）に育成され、旧系統名は岩沼1号と名付けられました。同年からは、宮城県の奨励品種として広く栽培が推奨されるようになりました。

宮城県内におけるミヤギシロメの主産地は、大崎市と角田市です。これらの地域を中心に、高品質なミヤギシロメが生産されています。気になる全国の大豆作付け順位ですが、2004年の時点では7位となっています。これは、ミヤギシロメが宮城県だけでなく、全国的にも重要な大豆品種であることを示しています。

ミヤギシロメはその独特な風味と食感から、様々な料理に活用されています。煮豆としてシンプルに味わうのはもちろん、味噌や豆腐、納豆といった日本の伝統的な食品に加工することで、その風味をより一層引き立てることができます。また、近年では、ミヤギシロメを使用した新しい加工食品の開発も進められており、その可能性はますます広がっています。

関連項目

仙台味噌

外部リンク

ミヤギシロメ｜「味・品・心」～ひとつ上のみやぎテイスト - 宮城県農林水産部食産業振興課

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