ミュージックてれびくん

ミュージックてれびくん(MTK) - 天才てれびくんの音楽の軌跡-

NHK Eテレのロングラン番組『天才てれびくん』において、1998年4月6日から放送されている音楽コーナー「ミュージックてれびくん（Music Terebi Kun、略称：MTK）」は、番組を象徴する人気コンテンツとして長年にわたって愛されてきました。

MTVへのオマージュと番組の歴史

MTKは、音楽専門チャンネル「MTV」を強く意識したコーナーとして誕生しました。コーナーの略称「MTK」や、初期に数多く取り上げられた洋楽の日本語カバーは、MTVの影響を色濃く反映しています。1998年4月から2014年3月までの16年間、ほぼ毎年のように新しい楽曲が制作され、多くの視聴者の心を掴みました。その後8年の沈黙を経て、2022年2月に復活。近年は、年度の途中から新作が放送されるなど、新たな展開を見せています。

番組では、楽曲ごとに「MTK No.」が振られていましたが、『天才てれびくん10周年スペシャル「COUNT UP MTK」』や『MTKスーパーライブ2003』といった特別な番組でしか公表されず、2003年4月以降は番号の公開はされていません。また、初期にはMTKロゴの下に小さく「ミュージックてれびくん」と表記されていましたが、2005年度以降は省略され、番組内でも略称のMTKが強調されるようになりました。

多彩な楽曲とアーティストとのコラボレーション

MTKの楽曲は、オリジナル曲とカバー曲の両方が制作されており、その数は膨大です。カバー曲は、洋楽の名曲から邦楽の人気曲まで幅広く、てれび戦士たちの歌唱力と個性を引き立てる選曲が特徴です。

多くの楽曲はCDシングルやアルバムとして発売されましたが、CD化されなかった楽曲や、ミュージックビデオがDVD化されなかった楽曲も存在します。特に、1999年度以降は音楽配信が中心となり、物理メディアでのリリースは少なくなっています。

また、MTKは、タケカワユキヒデ氏をはじめとする多くの著名な作曲家、編曲家、ミュージシャンとのコラボレーションによって、高い音楽性を維持してきました。彼らの参加によって、てれび戦士たちはプロの指導を受けながら音楽活動を展開し、独自の音楽性を磨いてきました。

さまざまな企画と進化

MTKの歴史には、数々の企画が盛り込まれてきました。

1998年度・1999年度: 初期のMTKは、洋楽カバーを中心とした短い楽曲が制作されました。
2000年度: 「ヒットをねらえ」という企画では、広瀬香美氏を講師に迎え、てれび戦士たちが楽曲制作に挑戦しました。
2001年度: 「TTK ROCKS」という企画では、てれび戦士自らが作詞作曲・演奏まで行うバンドが結成されました。
2009年度・2010年度: 「MTK全国オーディション」という企画では、視聴者から選ばれたメンバーが、てれび戦士と共に楽曲を制作し、披露しました。
* 2012年度: 「てれび戦士プロデュース室」という企画では、視聴者がてれび戦士で結成されたアイドルユニットのプロデュースに携わりました。

これらの企画を通して、MTKは単なる音楽コーナーにとどまらず、視聴者参加型のエンターテインメントへと進化を遂げました。また、音楽性も時代に合わせて変化し、J-POP、ロック、R&B、ヒップホップなど、様々なジャンルの楽曲が制作されてきました。

継続と未来への展望

2022年の復活以降も、MTKは新しい試みを取り入れながら、進化を続けています。近年は、音楽配信が中心となっていますが、楽曲提供者には、小室哲哉氏など、豪華な顔ぶれが揃っています。

『天才てれびくん』という番組の歴史と深く関わり合いながら、時代に合わせて変化を続け、常に新しい音楽とエンターテインメントを提供し続けているMTK。その未来への展開からも目が離せません。

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