ミュージック・イン・ハイフォニック

日立ミュージック・イン・ハイフォニック

「日立ミュージック・イン・ハイフォニック」は、1963年5月21日から1986年4月4日まで、ニッポン放送で放送されていた音楽番組です。番組は日立製作所の提供で、当初はトランジスタラジオのブランド名「ハイフォニック」から命名されました。この番組は、基本的にトークなしで、事前にテーマや人気アーティストが選んだ楽曲を流すスタイルで構成されていました。

番組の初回放送から、1974年3月までは毎日放送されていましたが、その後は平日のみの放送に変更されました。また、1975年から1983年末までは、ニッポン放送の夜のワイド番組に編成され、1983年春には24:00からの放送へと移行しました。1983年5月からは番組名を「HITACHI MUSIC INN」に改題し、日立の生CMが流れ、テーマ曲も新しいものに変更されました。長い年月を経て、1986年に終了するまで、多くのリスナーに親しまれてきました。

番組のテーマ曲は、作曲家の山本直純によるもので、1973年には『白い船白い鳥』としてシングル化され、多くのファンに愛されました。さらに1979年には、放送15周年を記念したオムニバスアルバムもリリースされ、坂本龍一や細野晴臣、ミッキー吉野など、多くの著名アーティストが参加しました。

この番組はその後、1999年に再制作された『ミュージック・イン・ハイフォニック』として復活し、2000年4月から2001年3月まで放送されました。この新シリーズは、日立製作所のスポンサーがつかなかったため、以前の番組の構成を踏襲した形となりました。

また、同時に「ミュージック・イン・ハイフォニックサンデー」という派生番組も放送され、こちらも早朝の枠でリスナーを楽しませていました。両番組とも、さまざまなアーティストの曲を聴く機会を提供し、リスナーの音楽体験を豊かにする役割を果たしていました。これにより、数十年にわたり、日立の名前と共に音楽を楽しむ文化が根付いたのです。

「日立ミュージック・イン・ハイフォニック」は、単なる音楽番組ではなく、リスナーの心に深く刻まれた文化の一部でもありました。

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