ミランダ級

ミランダ級宇宙艦について

ミランダ級（Miranda class）は、アメリカのSFドラマシリーズ『スタートレック』において、惑星連邦宇宙艦隊の艦級の一つとして知られています。この艦級は、劇場版第2作『スタートレックII カーンの逆襲』で初めて登場したU.S.S.リライアント NCC-1864を含む多様な宇宙艦から成り立っています。実際には、初代エンタープライズをモデルとするコンスティテューション級を基盤としており、画面上に登場した最初のコンスティテューション級以外の連邦艦です。

このミランダ級は、23世紀後半から使用され始め、続いて24世紀後半にもその運用が続いていることがさまざまなエピソードで確認されています。特に『スタートレック:ディープ・スペース・ナイン（DS9）』の中で、主人公ベンジャミン・シスコ中佐が少佐時代にU.S.S.サラトガ NCC-31911の副長として勤務していたり、またドミニオンとの大規模な艦隊戦でも確実にその姿を見ることができます。

構造と設計

ミランダ級の艦体は、コンスティテューション級と比較すると非常に特徴的です。彼女は第二船体を省略し、円盤部とワープナセルが直結するデザインとなっています。また、円盤部の後方は大型の貨物コンテナで拡張され、その独特な形状が目を引きます。さらに、ミランダ級には主に3つの異なるタイプが存在し、それぞれに異なる構造を持っています。

• - タイプ1: アーチ型の構造物（ロールバー）を持ち、中央に光子魚雷の格納庫と発射管、両脇にはフェイザーを設置。
• - タイプ2: ロールバーを持たないデザイン。
• - タイプ3: ロールバーは無いが、発光する構造物が両舷にある。

ソユーズ級との関連

ミランダ級と非常に類似した外見を持つ別の艦級として、ソユーズ級（Soyuz class）があります。これはミランダ級をベースに、武装やセンサーの性能を向上させた艦です。興味深いのは、ミランダ級が24世紀後半にも活躍しているのに対し、ソユーズ級は23世紀までしか運用されていなかったという点です。TNGのエピソード「恐怖の宇宙時間連続体」に登場したU.S.S.ボーズマンは、その運用が80年以上されていないことが明かされています。

ミランダ級宇宙艦一覧

ミランダ級の艦船には、いくつかの著名な艦があります。以下にいくつかの例を示します。

• - U.S.S.リライアント（U.S.S. Reliant NCC-1864）: 2285年に登場し、ジェネシス計画に伴いカーンによって乗っ取られる。
• - U.S.S.サラトガ（U.S.S. Saratoga NCC-1867）: 2286年にシステムの無効化に遭遇。
• - U.S.S.サラトガ（U.S.S. Saratoga NCC-31911）: DS9エピソード「聖なる神殿の謎」に登場、戦闘で喪失。
• - U.S.S.シカー（U.S.S. ShirKahr NCC-31905）: 2374年、ドミニオンの無人軌道武器プラットフォームに攻撃中に喪失。
• - U.S.S.シタック（U.S.S. Sitak NCC-31859）: 同様に2374年、カーデシア船の攻撃により喪失。

このように、ミランダ級は多くの艦船にバリエーションがあり、それぞれが異なる歴史を持っています。ミランダ級の影響は、スタートレックのサブフランチャイズにおける艦船のデザインやストーリー展開に広く及んでいます。彼女は、SF宇宙戦争の戦略的な役割を果たすだけでなく、宇宙艦のデザインの進化そのものを象徴しているとも言えるでしょう。

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