ミリオンバイヤー

『ミリオンバイヤー』は、朝日放送テレビが2021年9月5日から9月26日にかけて放送した、視聴者参加型のバラエティ番組です。年末には特別番組として再放送もされました。番組の大きな特徴は、タレントがバイヤーとなり、地方でしか手に入らない魅力的な商品を視聴者へ届けるという斬新なスタイルです。

番組では、バイヤーたちが生産者と直接交渉し、商品の魅力を余すことなく視聴者に伝えます。交渉の様子は、VTRを通してMCとゲストが楽しく見守ります。そして、番組の見どころはなんといっても、リアルタイムでの商品販売です。放送中、番組公式ホームページから紹介された商品を購入することができ、放送終了間際には生放送パートでその日の販売結果が発表されました。バイヤーたちは、自身の交渉の成果を数字として実感し、視聴者も番組に参加している一体感を味わうことができる、まさに新しいタイプのショッピングバラエティ番組と言えるでしょう。

MCを務めたのは、独特の視点とユーモラスな語り口で知られるバカリズム。レギュラー放送では、いとうあさこがゲストとして出演し、番組を盛り上げました。一方、年末の特別番組では、アンタッチャブルがMCを担当。ギャル曽根や日向坂46の佐々木久美といった豪華ゲスト陣が登場し、さらに賑やかな放送となりました。バイヤー陣も番組を彩る重要な存在で、初回と2回目はWエンジンのチャンカワイが、3回と4回目は河村唯がその役割を担いました。年末の特番でもチャンカワイがバイヤーとして出演し、番組を盛り上げました。

番組開始前には、『まもなくミリオンバイヤー』と題したミニ番組も放送され、視聴者の期待感を高めました。さらに、広島ホームテレビでは、本放送終了後、土曜日の好時間帯に遅れネット放送が行われ、より多くの視聴者に番組を楽しんでもらう工夫が凝らされていました。ナレーションは北村真平が担当し、IVSテレビ制作が制作協力、ABC TVが制作著作として番組制作に関わりました。

『ミリオンバイヤー』は、単なるショッピング番組ではなく、地方の魅力を発掘し、生産者と視聴者を繋ぐ役割を担った、バラエティ性と情報性の高い番組でした。地方の隠れた名品を求め、バイヤーたちが熱意を込めて交渉する姿、そして視聴者参加型の購買システムは、従来のテレビ番組の枠を超えた、革新的な試みと言えるでしょう。番組公式サイトでは、放送された商品の情報や、番組の様子を確認することができるため、番組を振り返りたい視聴者にとっても便利なツールとなっています。

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