ミルナ

ミルナ（Mirna）

ミルナは、スロベニアのドレンスカ地方に位置する村であり、同名の基礎自治体の中心地です。ドイツ語ではNeydeck、Neudeggとも呼ばれていました。ミルナ低地で最大の集落であり、地域道路の交差点に位置し、ミルナ川と複数の運河が交わる地点にあります。川沿いの鉄道は、トレブニェやセヴニツァといった近隣の町とミルナを結んでいます。

地勢

ミルナ村は、ミルナ・モクロノグ盆地の最西端に位置し、その大部分は台地であるため、洪水の危険性は少ないです。南西部にはヴェヤル盆地が広がり、ミルナ・モクロノグ盆地と接続する谷間を形成しています。ミルナは南東スロベニア地域に属しており、旧市街はミルナ川の左岸に、残りの地区は右岸に位置しています。両地区は、18世紀に架けられた石橋と、その隣にある歩行者用の木製の橋で結ばれています。旧市街には、トルビンツの丘の南西斜面に聖ヨハネ・パプテスト教会があります。

歴史と経済

ミルナの歴史は古く、1180年に初めて文献に登場します。ミルナ川の下流域には産業施設が立地し、盆地全体や周辺の丘陵地帯から労働者を集めてきました。19世紀半ばまでは農業が主な生計手段でしたが、その後、紡績機や製革所が登場しました。1908年には鉄道が開通し、ミルナはトレブニェやセヴニツァと鉄道で結ばれ、駅は集落の南側に設けられました。1920年には集落に電気が供給されるようになりました。

開発が進むにつれて産業が集積し、ミルナはミルナ低地の中心地としての地位を確立しました。近年では観光業も重要な産業として成長しています。

行政

ミルナは、第二次世界大戦以前から行政の中心地でした。戦後、1952年から1959年にかけて自治体が設置されましたが、後にトレブニェ自治体と合併しました。2009年9月には、ミルナ教区の住民が住民投票でトレブニェ自治体からの分離を支持し、独立した自治体の設立が決定しましたが、2010年4月にスロベニア国会で否決されました。しかし、2011年2月1日にスロベニア国会でミルナ自治体の設立に関する別の法令が可決されました。その前の2010年12月には、スロベニア憲法裁判所がスロベニア国会に対し、2ヶ月以内にミルナ自治体を設立し、自治体議会の選挙を自治体設立から20日以内に行うことを命じていました。最終的に、ミルナは2011年2月26日に独立した自治体としての地位を再び獲得しました。

脚注

Mirna home page

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