ミロシュ・ラオニッチ

ミロシュ・ラオニッチのプロフィール

ミロシュ・ラオニッチは、1990年12月27日に現・ポドゴリツァで生まれたカナダのプロテニス選手です。彼は198cmの大きな体格を活かし、強力なサーブで世界の舞台で活躍しています。キャリアの中でシングルス部門でのATPツアー優勝は8回、自己最高の世界ランキングは3位を記録しています。なお、彼は自己ベストのダブルスランキングは103位となっています。また、カナダ人選手として始めてグランドスラム男子シングルス決勝に進出したことでも知られています。

選手経歴

ジュニア時代

ラオニッチは3歳の時にカナダに移住し、8歳でテニスを始めました。この段階から彼の才能が開花し、早期に注目を集めるようになりました。

プロ転向と初期の活躍

2008年にプロに転向後、同年には日本の柏で開催されたフューチャーズ大会に出場し、テニス界への第一歩を踏み出しました。2010年には全米オープンで予選から勝ち上がり、初めてのグランドスラム出場を果たしました。その後、ジャパンオープンでは世界ナンバーワンのラファエル・ナダルに挑み、善戦するも敗退しました。

成長期と成功

2011年には全豪オープンでの初勝利を含む数々の成功を収め、その年のATPワールドツアー最優秀新人賞を受賞しました。2012年にはさらに成績を伸ばし、オリンピックシングルスにも初出場しました。

グランドスラムとマスターズ

2013年には初のマスターズ決勝に進出し、ラファエル・ナダルに敗れるも、その結果によりトップ10ランキング入りを達成しました。2014年のウィンブルドンでは準決勝進出、最終的に年末には世界6位に位置しました。

2016年には、自身初のグランドスラム決勝進出を果たし、安定したパフォーマンスを発揮。全豪オープンでは準決勝まで進みました。しかし、翌年の怪我によってその後の出場機会が限られることになり、長期的な休養を余儀なくされます。

復帰と現状

2023年には約2年のブランクを経て、ロスマーレン・グラスコート選手権で復帰を果たしました。復帰戦を白星で飾り、彼の復活に大きな期待が寄せられています。

プレースタイル

ラオニッチのプレースタイルは、その身長を活かしたビッグサーバーとして知られ、最高で250km/hを超えるサーブを誇ります。彼の得意分野は球足が速いハードコートであり、特に高い打点から放つフォアハンドショットが特徴的です。

ライバル

ラオニッチは同じ時期にプロに転向した日本の錦織圭とのライバル関係が特に注目されています。両者はタイプが異なりますが、共にそれぞれの国で初めてトップ10にランクインした選手として知られています。

まとめ

ミロシュ・ラオニッチは、競技者としての素晴らしいキャリアを築く一方で、数々の怪我に悩まされ、波乱万丈な歴史を持つテニス選手です。彼の密接なライバル関係や特異なプレースタイルについて、今後の彼の活躍にも期待が集まります。

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