ミンブリー駅

ミンブリー駅の概要

ミンブリー駅は、タイのバンコク都ミンブリー区に位置するピンクラインの駅です。2024年に営業を開始し、駅番号はPK30です。隣接する駅や公共交通機関との接続を考慮し、約3000台収容可能な立体駐車場が併設されています。この駅からは自家用車の利用がしやすい「パークアンドライド」も利用可能です。

また、この駅は未開通のMRTオレンジラインの中間駅（OR28）としても機能する予定であり、オレンジラインの開業が2028年に予定されています。

ピンクラインの特徴

ミンブリー駅は、ピンクラインの終着駅として開業しました。この駅周辺には、タラートミンブリー駅が存在し、公共交通の結節点となっていますが、ミンブリー駅は立体駐車場の利便性により、自家用車利用と相性が良くなっています。さらに、駅の南にはピンクラインの車両基地が隣接しています。

この駅の構造は、ほとんどのピンクラインの駅が3層構造である中、珍しく全2層の高架駅として設計されています。1階には改札口があり、2階には乗り場があります。駅の上を走行するオレンジラインは、当駅を必ずくぐる必要があるため、線路の高さはそれに合わせて低く設定されています。具体的には、東側の1番線ホームは降車専用で、西側の2番線が乗車用です。

オレンジラインの将来

オレンジラインは、ミンブリー駅の北側に隣接して建設中です。初回の開業予定区間（東線）は2023年に主要工事が完了しましたが、運営会社の選定や車両の調達が遅れていることから、2028年の開業が発表されています。オレンジラインは全3層構造となる予定で、2階部分が改札、3階部分が乗り場となります。これは将来的に、ミンブリー駅と接続する重要な役割を果たすことが期待されています。

駅の歴史

ミンブリー駅は、2023年11月21日に無料運行試験として公開され、その後2024年1月7日から正式に営業運転が始まりました。しかし、2025年にはミャンマーで発生した大地震の影響で駅内部の施設が損傷し、全線運行が一時停止となりましたが、4月16日に営業が再開されました。

周辺環境

ミンブリー駅周辺にはラムカムヘン通りが東西に走っており、ロムクラオ交差点を経由してスワンナプーム国際空港への路線バスが運行されています。この付近には住宅地や団地が広がっており、大型のスーパーマーケットやホームセンターも点在しているため、地域住民にとって便利な環境が整っています。

また、カセムバンディット大学のロムクラオキャンパスも近くに位置しており、学生や教授陣の移動手段としての役割も担っています。

未来の展望

バンコクのBRT（バス高速輸送システム）開通時に提案されたマスタープランでは、全15路線のBRT開設に加え、ミンブリー駅周辺に相当する路線の接続点が計画されていました。この構想を受けて、ピンクラインをロムクラオ通りに沿って延伸する計画も存在しています。これにより、より多くの住民や旅行者がこの交通の要所を利用できるようになることが期待されています。

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