ミン・ヒジン

ミン・ヒジン - K-POPのコンセプトの革新者

ミン・ヒジン（민희진、1979年12月16日生まれ）は、韓国のアートディレクターであり、HYBEのCBOおよびADORのCEOとして知られています。彼女はK-POPの視覚的プロモーションにおいて極めて重要な役割を果たしており、数々の名だたるアーティストのコンセプトを手掛けてきました。特に、彼女が手掛けた作品は多くのファンやメディアから高く評価されています。

生い立ちと初期のキャリア

1979年に韓国で生まれたミン・ヒジンは、祖父の影響を受け幼少期からアートやデザインに興味を持って育ちました。学生時代には放送部での活動を通じてオーディオディレクションに関心を持ちつつも、最終的には大学で視覚デザインを専攻することになります。彼女は大学3年時、インターンとして広告代理店での貴重な経験を積み、その後2002年、SMエンタテインメントのアートディレクターとしてキャリアをスタートさせました。

SMエンタテインメントでの業績

入社早々、彼女は2004年の東方神起のクリスマスアルバム『The Christmas Gift from 東方神起』においてコンセプトやビジュアルデザインを担当し、以降その影響力を拡大していきます。9年後の2009年にはSHINeeの『ROMEO』にて、完全に思い浮かべたコンセプトを具体化することに成功しました。

例えば、少女時代の代表曲『Gee』でのカラージーンズやEXOの制服コンセプト、f(x)の『Pink Tape』のアートフィルムは、当時のK-POPシーンに新たな刺激を与えました。彼女は2017年にアートディレクションの責任者としての役割を果たしましたが、燃え尽き症候群により短期間で辞職することとなりました。

新たな挑戦と成功

2019年にはBigHitエンターテインメントのCBOに就任し、PAN・シヒョクと共同で「PLUS GLOBAL AUDITION」を開催するなど、新たなアーティストの発掘にも積極的に取り組みました。2021年にはHYBEの傘下となる新しいレーベル「ADOR」を設立し、人気グループNewJeansのデビューにも関与しました。

その結果、2022年にはMnet Asian Music Awardsにてブレイクアウトプロデューサー賞を受賞。また、HYBEとの関係においても新たな契約形態を模索し続けています。

作品に対する評価

ミン・ヒジンのアートディレクションは、例えば少女時代の『Genie』の制服スタイルやEXOの『Growl』に見られるように、強いビジュアルアイデンティティが特徴です。多くのメディアから「コンセプトの職人」として称賛されており、彼女の制作スタイルは視覚的なマーケティングを革新するものでした。

音楽評論家のチョ・ウンジェは、ミンがアーティストの個性を巧みに引き出す一方で、自身の特色を持ち続けていることを高く評価しています。さらに、アメリカの「Variety」によって、エンターテインメント業界に影響を与えた女性の一人に選ばれ、アメリカ版ビルボードからも国際的な音楽業界のリーダーとして認知されています。

今後の展望

ミン・ヒジンはその才覚を発揮し続けており、K-POPの未来においても重要な役割を果たすことでしょう。彼女の独自の視点と実験的アプローチは、今後も多くのアーティストやファンに影響を与えることが期待されます。彼女のこれからの活動にも注目が集まっています。

もう一度検索