ミード (天体望遠鏡メーカー)

ミード・インストゥルメンツ（Meade Instruments）は、1972年にアメリカ合衆国カリフォルニア州アーバイン市で設立された、世界最大規模の天体望遠鏡メーカーです。同社は、天体の自動導入や自動追尾といった高度な技術を積極的に製品に取り入れてきました。特にETXシリーズは、その高い性能と使いやすさから広く知られています。

日本国内においては、ケンコー・トキナーとジズコの2社が、ミード製品の販売、保証、修理などを担当していました。しかし、同社は2024年7月にカリフォルニアの施設を閉鎖し、従業員を全員解雇したことが報じられました。この報道は、スカイ・アンド・テレスコープ誌によって伝えられましたが、2024年7月15日時点でミード社からの公式発表はありませんでした。その後、2024年12月には、ミード、コロナド、オライオン・テレスコープス・双眼鏡の資産がオークションにかけられ、これらの企業が事業を停止することがスカイ&テレスコープ誌のウェブサイトで発表されました。

歴史

ミード社は、1972年にジョン・ディーベルによって、小型反射式望遠鏡の通信販売店としてスタートしました。その後、大型の反射望遠鏡を扱うようになり、1978年にはシュミットカセグレン式望遠鏡の分野にも参入しました。ミード社は成長を続け、世界最大の天体望遠鏡製造会社へと発展しました。

製造品目

ミード社は、幅広い製品ラインナップを誇ります。

双眼鏡
顕微鏡
スポッティングスコープ
屈折式望遠鏡（5インチ、6インチ）
シュミットカセグレン式望遠鏡（8インチ～12インチ、LX-90モデルのみ）
シュミットニュートン式望遠鏡（6インチ～10インチ）
LX200-ACF
ETXシリーズ マクストフ・カセグレン式望遠鏡（90mm～125mm）
"トラス-チューブ"ドブソニアン望遠鏡（2008年現在は8インチ、10インチ、12インチ、16インチモデル）
冷却CCDカメラ
mySKY マルチメディアGPSデバイス

ミードの多くの望遠鏡は、コンピュータ制御による天体自動導入機能（GoTo）を備えた赤道儀や経緯台を採用しています。

また、ミードの5000シリーズ接眼レンズは、テレビュー社のナグラー、パンオプティック、ラジアンと同等の性能を持つとされています。

出典

ミード社 公式サイト
ケンコー・トキナー（日本における代理店）
ジズコ（日本における代理店。トップページからはリンク切れ）
* Meade's 4M Astronomy Awareness site

注意点：2024年12月時点でミード社は事業を停止しており、公式サイトや代理店サイトのリンクが機能しない場合があります。

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