ミール (猫)

秋田県知事の愛猫、ミール

ミールは、2012年2月12日から2024年12月3日まで生きた、秋田県知事佐竹敬久氏の愛猫です。シベリア猫（サイベリアン）のオスで、その美しい毛並みと穏やかな性格で多くの人々を魅了しました。

日露友好の象徴

ミールは、日露間の特別な関係の中で誕生しました。2012年、佐竹知事は東日本大震災への支援に対する返礼として、メスの秋田犬「ゆめ」をロシアのプーチン大統領に贈りました。その返礼として、翌2013年2月5日にロシアから贈られたのが、このミールでした。贈呈式後、ミールは知事公舎や私邸で暮らす様子が度々報道され、毎年2月22日の「猫の日」には、その愛らしい姿を収めた動画が公開されていました。

名前の由来

「ミール」という名前は、ロシア語で「平和」を意味する「мир」に由来します。この名前には、日露間の平和と友好への願いが込められていたと考えられます。

ミールの性格と生活

佐竹知事は愛猫家として知られており、ミールが贈られた当時、知事公舎では8匹もの保護猫が飼われていました。ミールは、少し人見知りでおとなしい性格でしたが、その愛くるしい姿は多くの人々を魅了しました。

ミールの生涯

ミールは2024年12月3日午前4時頃、12歳で生涯を閉じました。年に2回の健康診断を受けており、2024年春頃までは健康でしたが、6月頃に体調を崩し、消化器系リンパ腫と診断されました。その後、治療を続けましたが、11月末頃から急激に衰弱し、佐竹知事と他の3匹の猫に見守られながら、自宅で静かに息を引き取りました。秋田県はミールの死をロシア政府にメールで伝えましたが、9日時点で返信はないとのことです。

秋田犬「ゆめ」のその後

ミールが贈られるきっかけとなった秋田犬「ゆめ」は、2016年12月以降、公の場に姿を現さず消息不明となっていましたが、ミールの死後、ロシア大統領府が共同通信社の質問に書面で回答し、ゆめが健在であることが確認されました。

ミールの功績と遺産

ミールは、単なるペットとしてだけでなく、日露友好の象徴として、多くの人々に愛されました。彼の死は、多くの人々を悲しませましたが、その愛らしい姿と存在は、これからも語り継がれていくことでしょう。

出典

シベリア猫ミール君 - 美の国あきたネット
シベリア猫ミール君/Siberian cat - YouTube（WebTVあきた）

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