ムキムキ!!ノーサイド劇場

ムキムキ!ノーサイド劇場の概要

『ムキムキ!ノーサイド劇場』は、大阪の朝日放送ラジオ（ABCラジオ）が2002年度から2020年度にかけて放送されたラグビー関連の情報コーナーです。番組は金曜日の夜、毎年下半期のラグビーシーズン中に編成され、プロ野球のオフシーズンと重なる特性から、様々なスポーツ番組内でコーナーとして位置づけられていました。特に2019年度までは、関西ラグビーフットボール協会がこのコーナーを単独で提供していました。

このコーナーは2002年に『ABCフレッシュアップスタジアム』の一部として始まり、その後2009年度までは『元気イチバン!!ぶっちぎりプレイボール』内で放送されていました。2010年度から2020年度にかけては、いくつかの異なる番組内でコーナーが設けられ、様々なパーソナリティが進行役を務めました。オープニングのタイトルコールは特徴的で、進行役が「ムキムキ」と叫び、その後に視聴者参加の形で「ノーサイド劇場」と声を合わせる形式が取られていたのが印象的です。

内容と出演者

コーナーの本編では、現役選手やラグビー関係者が毎週登場し、情熱的なトークが展開されました。特にジャパンラグビートップリーグに関する情報や、全国高等学校ラグビーフットボール大会についても触れ、これらの大会を盛り上げる役割もになっていました。また、神戸製鋼コベルコスティーラーズのOBや高校・大学ラグビーの監督など、多彩なゲストが顔を揃えました。

放送時間は、2017年度までは18時台でしたが、2018年度からは19時台前半に変更されました。この変更は、同年に控えたラグビーワールドカップ2019に向けて、より多くのラグビー情報をリスナーに届けるためのものでした。特にワールドカップの開催期間中は、全国でのラグビーの関心が高まっていることを受けて、様々な関連話題が取り上げられました。

コーナーの進行担当者には、清水次郎や伊藤史隆などのラジオアナウンサーが名を連ね、視聴者にとって馴染み深い存在でした。重要なこととして、谷口真由美が日本ラグビーフットボール協会の理事に就任したことで、協会の動向についての情報がさらに充実したものとされました。

番組の変遷と終了

新型コロナウイルスの影響を受け、2020年度には関西ラグビーフットボール協会がこのコーナーの提供を見合わせたため、番組の運営も厳しい局面を迎えました。コーナーは2020年度限りで終了することとなり、その後は『伊藤史隆のラジオノオト』として続けられましたが、ラグビー関連の特集は少なくなりました。2022年度には完全にラグビーコーナーが廃止され、その後もラグビーの放送は行われていない状況です。

2022年には新リーグであるJAPAN RUGBY LEAGUE ONEが発足し、これによってラグビー界は新たなスタートを切ることになりました。その中で、番組を通じてラグビーの魅力を多くのリスナーに伝えられた点は大変意義深いものだったと思われます。最終的に『ムキムキ!ノーサイド劇場』は、関西のラグビーファンにとって特別な存在だったコーナーでした。

番組の終了とともに、出演者や関係者たちも新たな道を歩むことになりますが、このコーナーでの経験は今も多くのファンに思い出として残っています。

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