ムテバ・キディアバ

ロベール・ムテバ・キディアバ（Robert Muteba Kidiaba、1976年2月1日 - ）は、コンゴ民主共和国出身の元サッカー選手で、ポジションはゴールキーパーでした。

キャリア

キディアバは、2002年のプロデビューから引退する2018年まで、一貫してコンゴ民主共和国の強豪クラブ、TPマゼンベに所属しました。アフリカ国内でのプレーに徹したため、国際的には長らく無名の存在でしたが、2009年のFIFAクラブワールドカップでその名を知られることとなります。

TPマゼンベの一員として出場したFIFAクラブワールドカップ2009では、個性的な風貌と、印象的なセービング、そして何よりもゴールが決まった際に見せる、尻でピッチを跳ね回る独特なパフォーマンスが注目を集めました。しかし、チームは大会で2連敗を喫し、6位に終わります。さらに、オークランド・シティFCとの5位決定戦では、前半24分に退場処分を受けるという不本意な結果となりました。

翌年のFIFAクラブワールドカップ2010にも、TPマゼンベは2年連続でアフリカ王者として出場。キディアバは好セーブを連発し、準決勝で南米代表のSCインテルナシオナルを破るという快挙に大きく貢献しました。この勝利により、TPマゼンベはアフリカ勢として初の決勝進出を果たし、キディアバはその立役者の一人として評価を高めました。

代表としては、アフリカネイションズカップ2015後に引退を表明しました。同大会の3位決定戦、対赤道ギニア戦のPK戦では、相手のシュートを1本ストップし、コンゴ民主共和国の3位入賞に貢献しました。

プレースタイルと評価

キディアバは、ゴールキーパーとしての基本的な能力に加え、そのエンターテイナー性で多くのファンを魅了しました。特に、ゴール後のパフォーマンスは、記憶に残るものであり、彼の代名詞とも言えるでしょう。アフリカサッカー界における、個性的なスター選手の一人として、その名は長く記憶されるはずです。

所属クラブ

* 2002-2018: TPマゼンベ

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