ムーブス・ライク・ジャガー

マルーン5「ムーブス・ライク・ジャガー feat. クリスティーナ・アギレラ」解説

「ムーブス・ライク・ジャガー feat. クリスティーナ・アギレラ」（Moves Like Jagger feat. Christina Aguilera）は、アメリカの人気バンド、マルーン5がクリスティーナ・アギレラをフィーチャーして2011年に発表した楽曲です。

誕生の背景

この曲は、アダム・レヴィーンとクリスティーナ・アギレラがタレントオーディション番組『ザ・ヴォイス』アメリカ版で審査員として共演したことがきっかけで生まれました。番組内でコラボレーション曲として初披露され、その直後にリリースされました。

タイトルと歌詞の意味

タイトルと歌詞にある「ジャガー」とは、ローリング・ストーンズのミック・ジャガーを指しています。ミック・ジャガーの独特な動きを称賛し、彼への敬意を表した楽曲となっています。ミュージック・ビデオにはミック・ジャガーの昔の映像が使用されており、楽曲に華を添えています。

ミック・ジャガー本人は、当初の映像で自身の登場シーンが多いと感じ、カットを依頼したというエピソードも残っています。

リリースと収録アルバム

2011年10月5日には、マルーン5の4thアルバムの再発売盤『ハンズ・オール・オーヴァー+2』にリミックス・バージョンとともに収録されました。その後、5thアルバム『オーヴァーエクスポーズド』のボーナス・トラックにも収録されています。

アメリカの労働者の生産性を高める曲？

2012年には、インターネットのミュージック・コンシェルジュ・サービスを展開しているソングザ（Songza）社が行ったアンケートの結果、「ムーブス・ライク・ジャガー」がアメリカの労働者の生産力を最も高める曲だと発表され、話題を呼びました。

チャートの記録

この楽曲は、Billboard Hot 100で初登場8位を記録し、マルーン5にとって2007年発表の「メイクス・ミー・ワンダー」以来のチャートTOP10入りとなりました。リリースから3ヶ月後の9月には、見事チャート1位を獲得。

さらに、同じ週にアダム・レヴィーンが参加しているジム・クラス・ヒーローズの「ステレオ・ハーツ」（Stereo Hearts）もTOP10入りを果たし、ビルボードの歴史上初めて、No.1シングルを獲得した週にソロ・アーティストとして別の曲でシングル・チャートTOP10入りも果たすという記録を打ち立てました。

その後、「ムーブス・ライク・ジャガー」は世界18ヶ国でチャート1位を獲得する大ヒットとなり、マルーン5の代表曲の一つとなりました。

2014年には、イギリスでダウンロード専用チャート発足10年を記念して発表された「この10年で最もダウンロードされたシングル・トップ100」では、第3位にランクインしています。


「ムーブス・ライク・ジャガー」は、マルーン5の音楽キャリアにおける重要なターニングポイントとなり、彼らを世界的な人気バンドへと押し上げた楽曲と言えるでしょう。

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