メガロード-01

メガロード-01：人類の未来を託された移民船

メガロード-01は、OVA『超時空要塞マクロス Flash Back 2012』に登場する、人類初の本格的な超長距離移民船団の旗艦として建造された宇宙船です。地球人類が宇宙へ進出する上で、重要な役割を果たしました。

建造の経緯

1999年7月、地球に落下した異星人の宇宙艦、ASS-1（後のSDF-1マクロス）の存在が、人類に宇宙への意識を芽生えさせました。地球統合政府と地球統合軍は、来るべき異星の脅威に備え、防衛手段としてグランドキャノン構想と宇宙艦隊構想を打ち立てます。その中核となるのが、ASS-1を改修したSDF-1マクロスであり、その技術をフィードバックして建造されたのが、マクロス級2番艦、後のメガロード-01です。

2003年、月面のアポロ基地地下工廠で建造が開始されたSDF-2は、SDF-1の反省を踏まえ、統合軍による運用を前提とした完全新設計艦となりました。SDF-1が未知のシステムを流用した結果、多くのトラブルを抱えたのに対し、SDF-2は単艦での長距離・長期間の作戦行動を可能とするため、多くの新機軸が盛り込まれました。艦のサイズもSDF-1の1,200mから1,620mへと大型化されています。

第一次星間大戦終結後、SDF-2は戦艦から移民船へと用途が変更され、メガロード級1番艦「メガロード-01」と改名。種の保存を目的とした人類移住計画の旗艦として、設計が全面的に見直されました。透明スクリーンに包まれた都市区画を核とする構造となり、全長は1,770m、乗員は25,000人とされました。戦闘能力は低く、SDF-1にあったトランスフォーメーション機能は搭載されていません。護衛艦隊として、新統合宇宙軍の艦艇が随伴します。

就航とその後

2012年9月、メガロード-01は第1次超長距離移民船団を率いて地球を出発。人類の居住可能な惑星を探し、銀河系中心方面へと旅立ちました。艦長はSDF-1の早瀬未沙が務め、一条輝率いるスカル大隊が護衛部隊として同行。第一次星間大戦を勝利に導いたアイドル歌手、リン・ミンメイも乗艦しました。

しかし、2016年7月、メガロード-01は銀河系中心付近で新統合政府との連絡を絶ち、消息不明となります。政府はこの事実を公表せず、その後もメガロード級移民船は建造され、第2次以降の移民船団の中核として銀河系各地へと旅立っていきました。

レディMとの関係

『マクロスΔ』では、星間複合企業体ケイオスの運営に関与する「レディM」と呼ばれる存在が、メガロード-01との関係が示唆されています。ケイオスはメガロード-01と同一周波数の亜空間通信を傍受しており、レディMの正体や目的は不明ながら、人類の文明を見守っていると推測されています。

『劇場版マクロスΔ 絶対LIVE!!!!!!』では、レディMの正式名称が「レディ・メガロード-01」であることが判明。通信はプロトカルチャーが残した「星の歌」や遺跡を解明するプロトコルコードを含み、メガロード-01は次元断層に挟まれているとされています。

メガロード級の略歴

2003年11月：SDF-2建造開始
2010年6月：移民船へ仕様変更、メガロード-01と改称
2012年9月：メガロード-01が出航
2016年7月：メガロード-01が消息不明
* 2030年9月：新マクロス級超大型移民船が進宙

設定の変遷

メガロードの名は、『超時空要塞マクロス』の企画時の仮題に由来します。当初はSDF-2としてデザインされ、テレビアニメ最終話に登場する予定でしたが、シナリオ変更により実現しませんでした。OVA『超時空要塞マクロス Flash Back 2012』で初めて映像化され、移民船としてのデザインが確立されました。

『マクロス7』では、メガロード-01の出発シーンが描かれ、敵勢力バロータ軍はメガロード-13が発見したバロータ星系から出現したと説明されています。

その他の作品での設定

ゲーム『超時空要塞マクロスVO』では、メガロード-02が母艦として登場。

小説「マクロスF カブキ・ウォーバード」には、メガロード級「オーディーンII」が登場します。

まとめ

メガロード-01は、人類の宇宙進出を象徴する存在であり、その後のマクロスシリーズにも大きな影響を与えました。消息不明となった後も、レディMとの関係など、様々な謎を残しており、多くのファンを魅了し続けています。

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