メガ・ピラニア

メガ・ピラニア

『メガ・ピラニア』は、アサイラムによって制作され、2010年4月10日にSyfyで放送されたアメリカのテレビ映画です。本作は同年公開された映画『ピラニア3D』のスタイルを踏襲しつつ、独自のストーリーを展開します。

あらすじ

物語は、ベネズエラのオリノコ川で始まります。アメリカ大使が休暇中にピラニアの群れに襲われ、彼とそのボートが食べ尽くされてしまった事件が発生します。この未曾有の惨劇を、アメリカ政府はテロリズムの襲撃と奉じてしまいます。国務長官の命令を受けたフィッチは、現地の調査に臨むことになります。

現地に到着したフィッチは、サラという科学者から巨大なピラニアについての恐ろしい話を聞きます。それは、食糧増産のために研究され、異常な成長速度を持つピラニアたちが逃げ出した結果だったのです。フィッチは川を捜索していると襲撃を受けますが、その中の1匹を打ち取ります。捕らえたピラニアは、ベネズエラ軍のディアス大佐のもとへ持ち込まれます。

ディアス大佐は、捕獲したピラニアをもとに川を攻撃することを決定しますが、ペットは全てが全滅せず、再び形勢が逆転します。そこに、アメリカの研究者が自国で行っていた違法な遺伝子研究の話が飛び込んできて、ディアス大佐の反感が爆発します。彼はサラたちを拘束し、状況はより一層複雑になるのです。

フィッチはチームを率いて彼女たちを救出しに向かいますが、そこにさらに成長したピラニアの群れが待ち受けています。ピラニアたちは水中から飛び跳ねては建物にぶつかり、街に甚大な被害をもたらします。当地のピラニアは海水に適応できず、河口で止まってしまいますが、アメリカ軍の砲撃が始まり、全滅を狙います。しかし、成長速度の速さから彼らは海に適応し、アメリカの艦船までも噛み砕くという事態が発生します。

ピラニアたちの巨大化は止まらず、最終的にはクジラのような大きさにまで達します。この状況を受けて、アメリカ軍は核攻撃を決行しますが、果たしてそれでもピラニアを止めることはできず、原子力潜水艦も自らの餌食となってしまいます。

進化したピラニアの脅威がフロリダに迫ってくる中、フィッチはある作戦を提案します。それは、1匹を傷つけて共食いさせるというもので、特殊部隊を指揮してピラニアと戦います。ディアス大佐が妨害するも、フィッチは巧みにピラニアをディアス大佐のヘリに誘導し、見事に爆発させて彼を排除します。この出来事をきっかけに、ピラニアたちは共食いを始め、最終的に全滅するに至ります。

キャスト

ジェイソン・フィッチ - ポール・ローガン（高瀬右光）
サラ・モンロー - ティファニー（落合るみ）
ボブ・グレディ - バリー・ウィリアムズ（斉藤次郎）
ディアス大佐 - デヴィッド・ラビオサ（松本大）
* イーライ・ゴードン - ジェシー・デイリー（藤吉浩二）

この映画は、恐ろしいクリーチャーとの戦いを描きつつ、誤解や混乱がもたらす悲劇をテーマにしています。特殊効果や演出の面でも、楽しさが際立つ作品となっています。

もう一度検索