メタリックルージュ

アニメ『メタリックルージュ』

『メタリックルージュ』は、ボンズによるオリジナルのテレビアニメ作品で、2024年1月から4月にかけて放送される予定です。この作品は、ボンズ設立25周年を記念した一作であり、出渕裕監督とボンズの再タッグによって制作されています。出渕裕の代表作『ラーゼフォン』以来、実に19年ぶりのコラボレーションとなります。アニメの先行上映会は2024年1月7日に新宿ピカデリーで開催され、大きな話題を呼びました。

あらすじ

物語は2128年の未来を舞台にしています。そこでは「ネアン」と呼ばれる人造人間と人間が共存しています。主人公のルジュはネアンの少女で、彼女はバディのナオミとともに火星で危険な任務を遂行することとなります。彼女たちの使命は「インモータルナイン」と呼ばれる9人のネアンを倒すこと。彼らは政府に敵対する存在であり、彼女たちはその討伐に挑むことになります。

主な登場人物

ルジュ・レッドスター

声 - 宮本侑芽
本作の主人公であるネアンの少女。彼女は実年齢は10歳ですが、外見は17歳ほどに見えます。赤い鎧の戦闘形態『メタルルージュ』に変身し、敵と戦います。ルジュは甘いものが好物で、特にチョコレートを愛しています。彼女には「最終コード」という特別なコードが内蔵されており、それがインモータルナインに狙われる要因となっています。

ナオミ・オルトマン

声 - 黒沢ともよ
ルジュの親友で特務捜査官。彼女はミリタリーオタクで、ルジュにしばしば通信機を通じてサポートを行います。ナオミには秘密が隠されており、実は彼女もネアンなのです。

ジーン・ユングハルト

声 - 武内駿輔
ルジュたちの上司で、インモータルナインの抹殺を指示します。彼は重要な役割を担うキャラクターでもあります。

インモータルナイン

彼らは物語の重要な敵として描かれています。それぞれが特殊な能力を持ち、ルジュたちとの戦闘に挑みます。

SF要素とテーマ

本作の大きなテーマは、科学技術の進歩がもたらす「格差」や「分断」です。特に、ネアンの存在が人間社会において低く位置付けられ、彼らがどのように扱われているかを描いています。また、物語にはアナログ的なデザインが多用されており、古典的なSFの雰囲気を醸し出しています。

制作背景

作品のアイデアは『宇宙戦艦ヤマト2199』が製作されていた頃から進められており、ボンズの南雅彦が出渕裕に声をかけたことがきっかけです。そして、「アンドロイドの暗殺者による同族殺し」というこの物語の中心的なアイデアが踏襲されました。

美術とキャスティング

キャラクターデザインや戦闘形態であるグラディエーターのデザインには特に力が入れられており、視覚的にも楽しめる作品となっています。ルジュ役は宮本侑芽と黒沢ともよがオーディションを通じて選ばれており、彼女たちの演技も作品の魅力の一部となっています。

音楽

オープニングテーマには由薫が関わり、エンディングテーマにはダズビーが参加しています。それぞれの音楽が世界観をより引き立てています。

『メタリックルージュ』は、未来社会における人間と人造人間の葛藤を描いた作品であり、視聴者に多くの示唆を与えることでしょう。宇宙の技術と人間の共存がどのように展開されるのか、ぜひ本作を楽しみにしてください。

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